研究課題/領域番号 |
13871037
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
澤村 信英 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (30294599)
|
研究分担者 |
黒田 一雄 広島大学, 教育開発国際協力研究センター, 助教授 (70294600)
|
キーワード | 教育開発 / アフリカ / 国際協力 / 開発援助 / 教育発展 / 教育協力 / 比較教育 |
研究概要 |
本研究は、アフリカ地域の教育発展の歴史と現状を経済・社会・文化的側面から包括的に考察し、当該分野の国際協力に新しい展望を開くことを目的としている。第1に、これまで「アフリカ」と一般化されることの多かったサハラ以南アフリカ49カ国の教育の停滞や発展をもたらした因子を経済・政治・社会的観点から分析し、教育発展の過程を類型化する。第2に、国際協力の構造と特質を解析し、将来展望を検討する。最後に、政策科学、比較教育学的手法により、教育協力の最適モデルをニーズの高い初中等教育段階の理数科教育と女子教育に重点を置き模索する。 第2年目の平成14年度は、13年度に整理したアフリカ諸国における教育発展の中で、特に初等教育がどのように位置づけられ、いかなる発展をしてきたかを考察した。次に、日本の教育協力が本格的に行われているガーナ、ケニア、南アフリカを事例に取り上げ、プロジェクトの形成から実施にいたる過程を比較した。この過程において、日本の国際教育協力における知識の創造・構築アプローチについて、その特徴を欧米諸国のそれと比較しながら論じ、英国比較教育学雑誌Compareに掲載された。また、平成15年度に行う国際教育協力モデルの開発へ向けて、日本がどのような協力をすることがアフリカの国々に根付き役立つのか、それらの国々から短期的に喜ばれるだけではなく、長期的視野から総合的に日本の協力の方向性や具体的方法を検討する枠組み作りの準備を行った。
|