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2001 年度 実績報告書

複雑系科学による監査理論の枠組み構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13873016
研究種目

萌芽的研究

研究機関北海道大学

研究代表者

蟹江 章  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (40214449)

キーワード会計監査 / 表現の監査 / 行為の監査 / フランス監査 / 公認会計士監査
研究概要

現代の監査理論ならびに監査実務は,監査を取り巻く環境の変化に伴って,極めて困難な問題に直面している。その一つが,被監査企業による不祥事問題であり,他は,いわゆる継続企業問題である。これらの問題は,一般に,監査主体と監査報告書利用者との間に存在する,「期待ギャップ」に関連づけて議論されているように思われる。しかしながら,これらの問題は,実際には,単に監査を取り巻く環境変化によって生じたものと考えられるべきではない。むしろそれは,監査の本質的な機能や役割とも密接にかかわる重大な問題である。こうした問題の本質を明らかにし,それらに対して有効な解決策を提示するためには,監査のフレームワークについての再検討が必要となる。
本研究においては,こうした問題意識の下で,まず,上述の二つの事象,すなわち企業の不祥事ならびに継続企業問題の本質についての検討を行っている。その結果として,これらの問題に対応するためには,監査のフレームワーク自体を再構築するとともに,監査手続の概念にも根本的な再検討を加える必要性があるのではないかとの結論を得るに到った。すなわち,監査を単に個別の手続の集合体として捉えるのではなく,むしろ監査プロセス全体の枠組みを強く意識した上で,個々のプロセスを位置づけるというアプローチの必要性を明らかにすることができたと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 蟹江 章: "監査論教育のあり方に関する一試論"経済学研究(北海道大学). 51・1. 71-81 (2001)

  • [文献書誌] 蟹江 章: "会計基準の設定主体と設定プロセスのあり方に関する一考察-わが国における現状, 動向および課題-"経済学研究(北海道大学). 51・2. 73-96 (2001)

  • [文献書誌] 蟹江 章: "ICAEW・ニューエコノミーリポートの概要と課題"税経通信(税務経理協会). 57・3. 159-165 (2002)

  • [文献書誌] 蟹江 章: "現代監査の理論-フランス監査制度に関する研究-"森山書店. 314 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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