• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

折り畳み法による表面・界面での分子スケール構造形成の理論

研究課題

研究課題/領域番号 13874038
研究種目

萌芽的研究

研究機関東京大学

研究代表者

吉本 芳英  東京大学, 物性研究所, 助手 (80332584)

キーワード表面 / 界面 / 高分子類 / モンテカルロシミュレーション / 構造形成
研究概要

解析的手法は自明ではないため折り畳む高分子鎖を格子モデルでモデル化しそのモンテカルロシミュレーションを行った。モンテカルロ法には今日の計算機の能力に見合うだけの数の乱数を高い品質で高遠に発生させることのできる乱数第生アルゴリズムが必要であるが、これには松本,西村によるMersenne Twisterが適切であることがわかった。また、格子上の高分子鎖を自己排除条件を課した状態でシミュレートすると極めて緩和が遅くなり計算できなくなる問題があるが、これを解決するために千見寺らによるMulti-Self-Overlap Ensemble法を用いた。また拡張モンテカルロ法の一種のマルチカノニカル法が有用であることがわかった。いくつかのモデル高分子鎖をこのようにシミュレートしその熱力学的性質を調べたが、タンパク質に見られるように温度の低下によってほどけた状態と一意的な折り畳んだ状態の間で2状態的に遷移する配列を残念ながら作成できなかった。モンテカルロ法をうまく実施できるようにするのに手間取ったため未実施のアイデアが残っておりこれらを順次試していく予定である。
また物性研究所のスーパーコンピュータSR8000に対する第一原理計算プログラムパッケージTAPPを元にしたプログラムの開発もあわせて行った。まずコードの最適化と未利用の系の対称性の活用で計算を高速化した。加えて金属表面上での有機分子の自己組織化のような関連研究も考慮して、フェルミ面のある系の計算の収束をフェルミェネルギーでの状態密度から系の誘電応答を計算して補正を行うことで加遠する手法を開発した。このプログラムは銅(100)面上の窒素原子の系に適用され窒素原ア問の有効相互作用を得るのド大変有用であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshihide Yashimoto: "First-principles study of inter nitrogen interaction energy of Cu(100)-c(2×2) surface"Surface Science. (acceped for pubication).

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi