研究概要 |
本年はミニ高圧セルの予備研究として、内径6mmm外径25mmでのクランプ型の2重円筒のセルでの到達可能圧力を調べた。円筒はNiCrAlを内筒に、CuBeを外筒に用いて行った。材料のNiCrAlは熱処理が必要である。今回は700℃で2時間行った。その結果、約3 GPaで内筒が膨らみ始めることが分った。この圧力測定には今迄のNH_4Fの体積圧縮率の特異点NH_4F(I-II)0.363 GPaだけでは不十分であった。そのため、そのほかの圧力定点として、NH_4F(II-III)1.08 GPa、とBiの電気抵抗の特異点Bi(I-II)2.54 GPa, Bi(II-III)2.70 GPa.で校正した。 この測定には圧力媒体としてDaphne 7373 を用いた。静水圧力性を保つには、加圧過程で固化することは望ましくない。Daphne 7373 の加圧過程での固化点を調べることも、目的のひとつとした。 その結果、室温では、約2 Gpaで固化することが判明した。 これらの結果は、下記の物理学会で発表する。 [報告] 日本物理学会2002.春立命館大学25pXM-9発表予定
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