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2001 年度 実績報告書

超分子ゲルの創製と光化学反応

研究課題

研究課題/領域番号 13874096
研究種目

萌芽的研究

研究機関愛媛大学

研究代表者

小島 秀子  愛媛大学, 工学部, 助教授 (20304644)

キーワード低分子有機ゲル / 超分子ゲル / ゲル微細構造 / 光反応性ゲル / ベンゾフェノン / 水素供与性ゲル / 水素引き抜き反応 / ピナコール
研究概要

ゲルは網目状、繊維状、ヘリックス状などの微細構造を形成し、興味深いものがある。しかし、ゲル有機ゲルの光反応については今までほとんど研究されていない。このため最初の試みとして、ベンゾフェノン骨格をもつゲルの作製と光反応性について検討した。まず、アミノベンゾフェノンと長鎖アルキル酸塩化物(n=12,16,18)の縮合により、2本または1本アルキル鎖をアミド結合させたゲル成分を合成した。種々の有機溶媒を用いてゲルが生成するかどうかを調べた結果、アルキル鎖が2本結合したゲル成分については、ベンゼン、トルエンなどの比較的極性の低い溶媒中でゲルは生成しやいことがわかった。水素供与性溶媒である2-プロパノール中では少し不安定ではあるがゲルを形成した。ゲルの微細構造を走査型電子顕微鏡を用いて観察したところ、5μm程度の球体の集合体でることがわかった。一方、アルキル鎖が1本結合したゲル成分については、肉眼てきにはほとんどの溶媒中でゲル化したが、走査型電子顕微鏡観察により、非常に細い針状結晶の集合体であることがわかった。アルキル鎖の短いゲル成分の単結晶X線構造解析の結果から、2本アルキル鎖のゲル成分の場合、アルキル鎖の間に溶媒分子が入り込むことにより良好なゲルを形成すると考えられた。また、2本アルキル鎖のゲル成分(n=12)と2プロパノールを用いて作製したゲルを光照射したところ、反応の進行とともにゲルは溶解し、主生成物としてピナコール体が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Koshima: "Solid State Bimolecular Photoreaction in a Simple Polycrystalline Mixture of Acridine and Carbazole"Mol. Cryst. Liq. Cryst.. 356. 483-486 (2001)

  • [文献書誌] H.Koshima, D.Matsushige, M.Miyauchi: "Enantiospecific Single Crystal-to-single Crystal Photocyclization of 2,5-Diisopropyl-4'-carboxybenzophenone in the Salt Crystals with (S)-and (R)-Phenylethylamine"CrystEngComm. 33. 1-3 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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