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2001 年度 実績報告書

放射圧による微粒子ランダム媒質の創製と光局在解析

研究課題

研究課題/領域番号 13875013
研究種目

萌芽的研究

研究機関北海道大学

研究代表者

笹木 敬司  北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (00183822)

キーワード不規則媒質 / 光閉じ込め / 共振器電気動力学 / 放射圧 / ランダムレーザー / アップコンバージョン / 近接場分光
研究概要

本研究は、3次元スペックル場が発生する空間的に不規則な分布をした光の放射圧を微粒子に作用し3次元ランダム媒質を制御して作製する、という新しいアイデアに基づいて光子のアンダーソン局在を解明することを試みている。光の揺らぎに起因するスペックルパターンを数十〜数百ナノメートルサイズの微粒子に照射し、光子の運動量変化によって発生する放射圧により微粒子を不規則に配置させ、放射圧で形成したランダム媒質の平均自由行程を自由に変化させたり、さらにはフォトニック結晶構造から不規則構造へと転移させることも可能と考えられる。本年度は、コヒーレンスの高いレーザー光と空間位相変調器を用いて顕微鏡下で任意の3次元光強度分布を生成するシステムの構築を行った。微粒子材料としては成形性や構造作製の自由度が高いガラスや高分子を用い、数十〜数百ナノメートルサイズの微粒子を作製する。具体的には、近赤外光の多光子吸収により可視・紫外領域の発光が観られる希土類イオンをドープしたガラス粉末と屈折率の高い酸化チタン微粒子を混ぜ合わせた試料を調製した。本試料は、(1)発光よりポンプ光の波長が十分長いため、発光はランダム媒質により高効率に閉じ込められる一方でポンプ光の散乱は十分低減することができる、(2)近赤外光ポンプによる可視・紫外アップコンバージョンランダムレーザー発振を実現できる可能性がある、という特徴を持つ。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Y.Matsuo: "Absorption analysis of a single microparticle by optical force measurement"J.Appl.Phys.. 89,10. 5438-5441 (2001)

  • [文献書誌] Y.Matsuo: "Time-resolved Laser Scattering Spectroscopy of a Single Metallic Nanoparticle"Jpn.J.Appl.Phys.. 40. 6143-6147 (2001)

  • [文献書誌] H Fujiwara: "Lasing emission from a random medium composed of thulium-ion-doped glass particles and titanium dioxide powders"Proceedings of SPIE. Vol.4416. 190-193 (2001)

  • [文献書誌] H Fujiwara: "Microspherical Lasing of an Erbium-Ion-Doped Glass Particle"Jpn.J.Appl.Phys.. Vol.41,Part.2,No.1A/B. L46-L48 (2002)

  • [文献書誌] 笹木 敬司(分担執筆): "科学計測のためのデータ処理入門 第4章、第9章"CQ出版社. 223 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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