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2001 年度 実績報告書

「脳にやさしいまちづくり」のための情報環境モデルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 13875110
研究種目

萌芽的研究

研究機関メディア教育開発センター

研究代表者

仁科 エミ  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)

研究分担者 大西 隆  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80143824)
大橋 力  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90015652)
山田 恒夫  メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (70182540)
キーワード都市環境 / 都市設計 / 音環境 / 視環境 / 脳波 / 生理活性物質
研究概要

この研究は、脳の状態を改善する効果が期待されるフラクタル構造をもった高密度視聴覚情報を電子技術を活用して補完することによって、脳に対してより負担の少ない都市情報環境を再構築することを目的とする。そのために、都市空間において補完が必要とされている情報環境モデルを設計するとともに、それを屋外空間で電子通信技術を活用して実現する手法を開発し、モデル地区に試験的にシステム設置して、脳波α波をはじめとする生理的評価手法や心理学的手法によってその効果を実地に検証することをめざしている。
そのために13年度は、典型的な都市環境音や自然性の高い環境音を、申請者らが開発した超広帯域環境音収録・分析システムで記録し、高速フーリエ解析や最大エントロピー法を応用したゆらぎ構造解析によって、その周波数分布やフラクタル構造を分析し、比較した。また、典型的な都市環境や自然性の高い環境における視覚情報を、非圧縮のデジタル・ハイデフィニション映像・画像撮影システムで記録し、その精細度やフラクタル構造を分析し、比較した。その結果、自然性の高い情報環境においては、高密度・連続性・複雑性・変容性の信号構造を有するのに対して、都市情報環境は低密度・不連続性・単純性・単調性の信号構造をもつことを見出した。
また、脳と適合性の高い都市情報環境モデルを検討するとともに、現行の都市計画、とりわけ都市再生において用いられる都市設計の諸手法との整合性を検討した。
さらに、都市の情報環境が人間におよぼす影響を評価するための生理学的・心理学的手法として、脳波および血中の神経生理活性物質を指標とする手法を開発し、その有効性を確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 前川督雄ほか4名: "メディア視覚像の精細度感性評価"映像情報メディア学会誌. 55巻8/9号. 1186-1197 (2001)

  • [文献書誌] T.Oohashi et al.: "Electroencephalographic measurement of possession trance in the field"Clinical Neurophysiology. (inpress).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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