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2001 年度 実績報告書

セルラーゼの起源-セルラーゼによるセルロース生合成の修復に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13876040
研究種目

萌芽的研究

研究機関京都大学

研究代表者

林 隆久  京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (70231529)

研究分担者 馬場 啓一  京都大学, 木質科学研究所, 助手 (20238223)
キーワードセルラーゼ / セルロース合成 / Acetobacter xylinum
研究概要

セルロース分子の生合成において間違いを修復するステップは、合成開始、合成中、合成後の3段階あると考えられる。そこで本年度では、遺伝子からのアプローチを試みた。まず、セルロース合成菌(Acetobacter xylinum)のセルロース合成酵素オペロンの上流にあるセルラーゼ遺伝子をマーカーエクスチェンジ法によってノックアウトした。その結果、この微生物はセルロースの生産を停止した。次に、その変異株に、破壊したセルラーゼ遺伝子をpSA19に構築されたプラスミドとして変異株に形質転換させた。変異株は再びセルロースを合成した。セルラーゼ遺伝子は、Lacプロモーターによって高度に発現されたため、それに比例してセルロースの生産量も増加した。さらに、これにポプラのセルラーゼ遺伝子を導入してセルロースの生産を検討した。ポプラ以外にも、Tricodermaなどの強力なセルラーゼ、さらにはエンドタイプだけではなく、エキソタイプのセルラーゼをこの変異株に形質転換させて生成するセルロースを検討した。
現在までに得られた全てのデータは、セルラーゼはセルロースの合成とともに保存され、進化してきたことを示している。特に、植物、動物、微生物、カビ由来の系統樹解析を行ったところ、それぞれよく保存されていることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 林 隆久: "植物はなぜセルラーゼを必要とするのか?"植物細胞工学 別冊植物オルガネラの分化と多様性. 17(印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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