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2001 年度 実績報告書

海洋植物の遺伝子操作技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 13876045
研究種目

萌芽的研究

研究機関福山大学

研究代表者

三輪 泰彦  福山大学, 工学部, 助教授 (00219833)

キーワードPorphyra / Phosphate-starvation
研究概要

リン酸飢餓条件下で発現する遺伝子の解析
スサビノリの葉状体をリン酸存在下と非存在下で数日間培養し、リン酸非存在下で特異的に合成されたタンパク質を解析した。その結果、リン酸飢餓条件下では特異的に合成される4つのタンパク質(推定分子量,145kDa,76kDa,66kDa,32kDa)を見出した。32kDaのポリペプチドのN末端のアミノ酸配列を決定し、そのアミノ酸配列をもとにリン酸非存在下(-Pi)で培養した葉状体由来のcDNAから32kDaのポリペプチドをコードしている遺伝子をクローニングし、解析した結果、リン酸結合タンパク質と高い相同性を示した。さらにノーザンブロット解析および定量的なPCR法により32kDaのポリペプチドをコードする遺伝子の転写産物は、リン酸非存在下で特異的に合成されていることが明らかになった。また、並行してリン酸非存在下で特異的に合成されるホスファターゼを検索した結果、葉状体中に至適pHを約7.5付近にもつアルカリ性ホスファターゼを見つけた。このアルカリ性ホスファターゼの酵素合成は、リン酸非存在下での培養日数が経過するごとに増加した。誘導合成されるアルカリ性ホスファターゼと推定される76kDaのポリペプチドのN末端のアミノ酸配列を決定し、-Piで培養した葉状体由来のcDNAから76kDaのポリペプチドをコードしている遺伝子をクローニングし、解析した結果、アルカリ性ホスファターゼと高い相同性を示した。さらに76kDaのポリペプチドをコードする遺伝子の転写産物は、ノーザンブロット解析および定量的なPCR法によってリン酸非存在下で特異的に合成されていることが明らかになった。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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