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2001 年度 実績報告書

エストロゲン様作用物質による下垂体腺腫発生・増殖機構の分子病理

研究課題

研究課題/領域番号 13877025
研究種目

萌芽的研究

研究機関埼玉県立がんセンター

研究代表者

橘 正芳  埼玉県立がんセンター, 研究室, 主幹 (10128712)

研究分担者 松島 芳文  埼玉県立がんセンター, 研究室・主任研究員 (10094955)
志佐 湍  埼玉県立がんセンター, 研究室・専門調査員 (90073121)
キーワード下垂体 / ラット / リコンビナントインブレッド / DES / プロラクチン / 腺腫 / 睾丸 / 重量
研究概要

非ステロイド性エストロゲン様作用物質・ジエチルスチルベストロール(DES)投与による下垂体腫瘍発生に及ぼす遺伝的背景の影響を知る目的で、まずF344ラットとLEラットの交配によりリコンビナントインブレッド(RI)ラット20系列を作成した。腎臓よりDNAを抽出しマイクロサテライトマーカーを用いたPCR法によりstrain distribution pattern (SPD)表を作成した。
DES約17mgをポリスチレンチユーブに封入し、生後4週令の雄性RIラットの皮下に埋没した。8週間後、エーテル麻酔下に眼窩より採血、開頭し下垂体を摘出、重量を測定後一部については組織標本を作成、一部は凍結保存した。
血清プロラクチンは200-5000ng/mlに上昇、免疫組織学的検討でもプロラクチン陽性細胞の数が増加していた。しかし浸潤像などいわゆる悪性所見はみとめられず、下垂体腺種(プロラクチノーマ)が発生したと考えられた。
各RIラット系により下垂体重量・血清プロラクチン濃度が異なるので、遺伝的背景が下垂体腺種の成長過程に影響を及ぼしていると考えられた。しかしながらMap Managerソフトの使用によるQTL (quantitative trait loci)分析では統計学的に有意な遺伝子座位を決めることができなかった。その理由の一つとしてRIラットの系統数が少ないことが考えられ、今後系統数を増やしてさらに検討する必要がある。
なおDES投与により精巣重量が減少するが、この減少度がRI系列により異なることも判明したので、この点についてもQTL解析を進める。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2014-02-06  

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