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2002 年度 実績報告書

エストロゲン作用物質による下垂体腺腫発生・増殖機構の分子病理

研究課題

研究課題/領域番号 13877025
研究機関埼玉県立がんセンター

研究代表者

橘 正芳  埼玉県立がんセンター, 研究室, 主幹 (10128712)

研究分担者 松島 芳文  埼玉県立がんセンター, 研究室・主任研究員 (10094955)
キーワードジエチルスチルベストロール / リコンビナント・インブレッド / ラット / 下垂体腺腫 / 睾丸萎縮 / c-myc / QTL解析 / 遺伝子多型
研究概要

Fischer344およびLong Evansを親系統とするリコンビナント・インブレッド(RI)ラットLEXF/FXLEに非ステロイド性エストロゲン様作用物質・ジエチルスチルベストロール(DES)をデポーにより慢性投与するとプロラクチン産生下垂体腺腫が発生し、しかもラットの系統により強い系統差があることを明らかにした。しかしながらquantitative trait loci (QTL)分析により、その感受性遺伝子座位を明らかにすることは現有のRIラットでは不可能であることが判明した。新たにRI系統を増やすには最低7年を要し、研究期間年度以内に完成することは不可能であると予測された。
一方、DESによる睾丸の重量減少にも大きな系統差があることが判明したので、方向転換を図りDESによる睾丸の重量減少に関連する遺伝子座位をQTL分析により求めることとした。その結果第7染色体のD7Mit2,D7Mit4および第1染色体のD1Wox25,D1Mgh12に統計学的に有意の連鎖が得られた。前者の付近にはc-myc遺伝子があり興味深い。そこでこの遺伝子にFischer344およびLong Evans間で遺伝子多型が認められるかを、PCR heteroduplex法および塩基シーケンス法にて検討しはじめた。
一方LEXF/FXLE RIラットの有用性を確認するため、高脂肪餌による高脂血症に関連する遺伝子座位のQTL解析を開始するとともに、多施設での利用を可能とするためにSPF (specific pathogen free)化を開始した。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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