• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

ヒトアポ蛋白(a)/LPLダブルトランスジェニックウサギを用いた動脈硬化研究

研究課題

研究課題/領域番号 13877029
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

北嶋 修司  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70284643)

研究分担者 渡辺 照男  , 副学長 (40037396)
范 江霖  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60272192)
森本 正敏  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (90136482)
キーワード動脈硬化 / トランスジェニックウサギ / アポ蛋白(a) / リポ蛋白リパーゼ
研究概要

平成13年度に引続き,hapo(a)ウサギの雄とhLPLウサギの雌を交配し,hapo(a)/hLPLウサギの繁殖を行った。この間,hLPLウサギの繁殖成績については論文発表を行った。また,hapo(a)/hLPLウサギが得られ次第,血中の脂質(TG, HDL-C, TC),LPL活性,FFA, Lp(a)の測定を行った。血中のTGは,hLPL(+/-)ウサギでは,hLPL(-/-)ウサギにくらべ雄で約1/5に低下していた。これら血中のTGの低下にLp(a)の影響は認められなかった。また,血中のLp(a)の濃度はhapo(a)(+/-)ウサギで1.8-4.5mg/dlであった。これらLp(a)の濃度にLPLの影響は認められなかった。また,LPL活性にもLp(a)の影響は認められなかった。さらに,hapo(a)/hLPLウサギに0.3%コレステロール食を負荷して動脈硬化を惹起したが,hapo(a)(+/-)/hLPL(+/-)ウサギおよびhapo(a)(-/-)/hLPL(+/-)ウサギでは,LPL活性の増加により血中のコレステロール値の上昇が抑制され,その結果,動脈硬化病変の形成が抑制された。hapo(a)(+/-)/hLPL(-/-)ウサギおよびhapo(a)(-/-)/hLPL(-/-)ウサギでは,動脈硬化病変が惹起されたが,hapo(a)(+/-)/hLPL(-/-)ウサギがhapo(a)(-/-)/hLPL(-/-)ウサギに比べて病変面積,冠動脈狭窄率は重度であった。これらのことから,Lp(a)は動脈硬化病変の増悪に働くことが示唆されたが,hLPL(+/-)ウサギでは動脈硬化病変を誘導することができなかったため,動脈硬化病変の形成におけるLp(a)とLPLの関連については明らかではなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 詫广茂信: "動物実験施設内におけるウサギ用大型ケージを使用したウサギの繁殖経験"実験動物技術. 37(1). 11-16 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi