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2002 年度 実績報告書

生得的に高学習能を持つラットを利用した学習の分子プロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13877055
研究機関東海大学

研究代表者

渡辺 哲  東海大学, 医学部, 助教授 (10129744)

研究分担者 木ノ上 高章  東海大学, 医学部, 講師 (30234313)
相川 浩幸  東海大学, 医学部, 講師 (40102850)
キーワード高学習能 / THAラット / 転写量 / マイクロアレイ
研究概要

実験材料として、当研究室で作成し生得的に高学習能を有するTHA(Tokai High Avoider)ラットとTHAの由来したWistarラットを用いた。それぞれのラットの海馬よりmRNAを抽出し、CLONTECH社のAtlas Systemを用いたマイクロアレイ解析で転写量に差のみられる遺伝子を同定した。解析したラットの1101種の遺伝子中全部で12種の遺伝子に2倍以上の転写量の差がみられた。THAラットで2倍以上の発現上昇がみられた遺伝子は、substance Preceptor(2.2倍)、vasopressin V1B receptor(2.4倍)、prostaglandin F2 alpha receptor(2.2倍)の3種で、逆にTHAラットで2倍以上の減少がみられた遺伝子はB7.1(2.0倍)、transforming growth factor beta receptorII(2.1倍)、fibroblast growth factor2(2.1倍)、adenosine A2A receptor(2.2倍)であった。基礎遺伝子発現量が低いため参考値ではあるが、substance K receptor、ras-related protein RAB4B、RIN1遺伝子にTHAラットで2倍以上の発現量の増加を、s-myc、prostaglandin D2 receptor遺伝子のTHAラットでの2倍以上の発現低下を認めた。これらの遺伝子のTHAとWistarラットでの海馬における転写量の差を、それぞれのラットよりRNAを抽出して解析した。条件をそろえるため、THA、WistarラットともSidman型電撃回避学習試験を1日1回、連続3日間行った後海馬よりRNAを抽出し、RT-PCRにて解析した。これらの遺伝子のうち、substance Preceptorの転写量がTHAラットで上昇していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Furuya H., Watanabe T et al.: "Effect of ethanol and docosahexaenoic acid on nerve growth factor-induced neurite formation and neuron specific"Jpn J Alcohol & Drug Dependence. 37. 513-522 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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