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2002 年度 実績報告書

多胎児の身体発育・運動発達・精神発達基準値の作成

研究課題

研究課題/領域番号 13877062
研究機関東邦大学

研究代表者

大木 秀一  東邦大学, 医学部, 助手 (00303404)

キーワード多胎児 / 育児支援 / 身体発育 / 運動発達 / 精神発達 / 双生児 / 母子健康手帳 / 質問紙調査
研究概要

これまで、双生児に関する統計的な情報は極めて少ない。多胎児の育児支援における基礎資料を提供する目的で、平成13年11月より多胎児の母親の会などの協力を得て、全国的にアンケート調査を実施してきた。平成14年8月までに937名の母親から回答を得た。双生児の内訳は男子971名、女子903名である。
現在までに以下の2点の重要な所見を得ている。
1.厚生労働省の乳幼児身体発育基準値、文部科学省の学校保健統計にしたがって、年月齢別の身長・体重を算出しスプライン関数によるパーセンタイル曲線を作成した。一般集団との差は出生時に最大であるが生後1年間で大幅に減少した。この傾向は体重で顕著であった。以後、差は6歳まで漸減していった。小学生では一般集団との差は認められなかった。この結果は、東京大学附属中等教育学校入学志願者双生児1004組を対象として行った分析結果とほぼ同じであることより、双生児の身体発育の一般的な傾向と考えた。したがって、双生児の発育評価にあたっては6歳くらいまでは双生児用の発育曲線を用いることが望ましいと結論した。
2.今回の対象を含めて4つの独立した対象から卵性に関する情報を得た。乳幼児期に何らかの形で卵性を告げられている養育者はおよそ7割から9割に上った。年代別に見ると1990年代より前では9割、1990年代以降で8割に漸減した。この場合、実際には一卵性であるにもかかわらず二卵性と告げられているものが、すべての調査を通じて25%〜30%の範囲に集中した。これは、一卵性双生児の中で胎盤の数が2つであるものの割合に極めて近い値である。胎盤の数をもとに誤った卵性を告げている可能性が強く示唆された。
現在、ペアにおける類似度.運動発達.精神発達の解析を実施している。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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