本研究は、紫外域日射の分光観測データを基に、生体影響紫外線DUV(Damaging Ultra Violet、DNAへの作用スペクトルで観測UV値を重み付けした紫外線量、米国ACGIH提唱)を算定した上で、地域(札幌、金沢、つくば、鹿児島、那覇)・天候(快晴、晴、曇)・時間帯と被曝生体影響紫外線DUVとの関係を解析して、各地の天気分類から推定されるDUV値を求めることを目的としている。平成13年度は、次の2項目について研究を進めた。 1.生体影響紫外線DUVの算定と地域別整理 国内5観測点について、観測開始から2000年末までの毎時刻の生体影響紫外線DUVを算定し、整理した。金沢を除く気象庁の4観測地域については、紫外域日射分光観測データを購入した。1)札幌(1991.1.1〜2000.12.31)、2)金沢(1997.3.1〜2000.12.31)、3)つくば(1990.1.1〜2000.12.31)、4)鹿児島(1991.1.1〜2000.12.31)、5)那覇(1991.1.1〜2000.12.31) 2.一般気象データとDUVとの相関解析 一般気象データとして(1)日射量、(2)雲量、(3)天気分類を抽出し、生体影響紫外線DUVとの相関解析を実施した。上記5地域のイ.季節(月)、ロ.時間帯を考慮した解析を行った。
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