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2001 年度 実績報告書

全身性エリテマトーデスに関連するB細胞シグナル伝達制御分子多型の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13877070
研究種目

萌芽的研究

研究機関東京大学

研究代表者

土屋 尚之  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60231437)

研究分担者 鈴木 毅  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50272555)
キーワードFcγ受容体IIb / 多型 / 遺伝子導入 / B細胞 / シグナル伝達
研究概要

申請者らは、B細胞および単球に発現し、抑制性シグナルを伝達するヒトFcγ受容体IIb遺伝子(FCGR2B)に、膜貫通領域のアミノ酸置換をコードする多型I232Tを検出し、全身性エリテマトーデス感受性との関連を見出した。本研究計画では、このアミノ酸置換が蛋白レベルでおよぼす機能的影響を検討することが目的である。
本年度は、それぞれのアリル産物を発現するtransfectantを、以下のように作製した。まず、今後の実験を容易にするために、細胞外ドメインがマウスのFcγRIIbであり、膜貫通領域、細胞内ドメインが今回検出したそれぞれのアリルに対応するヒト型のFcγRIIbであるような組換え蛋白をコードする遺伝子を作製した。それぞれのアリルについて、FcγRIIbの二つのsplicing isoformであるIIB1, IIB2のそれぞれに対応するconstructを作製した。これらを、内在性FcγIIbを欠如したヒトB細胞株ST486に遺伝子導入した。この細胞に対する遺伝子導入は困難を極めたものの、最近、それぞれのアリル産物を発現するtransfectantが得られた。
これらの実験と平行して、本細胞株を用い、BCRのクロスリンクによるチロシンリン酸化解析系の条件設定を行った。また、機能解析系の一つとして用いる、cDNA microarrayのアッセイ系を、ほかの培養細胞を用いて、本研究室において確立した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kyogoku C, Dijstelbloem HM, Tsuchiya N, et al.: "Association of Fcγ receptor gene polymorphisms in Japanese patients with systemic lupus erythematosus : Contribution of FCGR2B to the genetic susceptibility to SLE."Arthritis and Rheumatism. (印刷中).

  • [文献書誌] 京極千恵子, 土屋尚之, 徳永勝士: "全身性エリテマトーデスとFcγレセプター遺伝子の関連"蛋白質核酸酵素. 46. 2337-2341 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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