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2001 年度 実績報告書

大腸癌発がんをコントロールする新しい標的分子の同定と発がん予防・治療薬開発

研究課題

研究課題/領域番号 13877079
研究種目

萌芽的研究

研究機関東北大学

研究代表者

柴田 浩行  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (50260071)

キーワードAPC遺伝子 / 制御遺伝子
研究概要

Apc遺伝子のエクソン14の前後のイントロンにloxPが組み込まれた潜在的遺伝子変異を持つES細胞に対してアデノウイルスによるCre-loxP組換えを誘導し、コドン580におけるフレームシフト変異を導入した580D系統を樹立した。通常、580Dへテロ接合体は消化管ポリポーシスを呈するが、cl.19系統においてのみ腫瘍数が極端に減少していた(約10%)。分子遺伝学的解析によりcl.19には腫瘍発生に抑制的に働く変異が存在し、Apc遺伝子と連鎖しており、Apc遺伝子より約1cM離れた部位にマップされることが判明した。この領域には大腸癌発癌に関与した新たな制御遺伝子の存在が示唆される。現在、この領域を含むBAC contigを作成している。ここから新たなジェネティックマーカーを検索し、候補遺伝子座の絞り込みを行っている。また、BAC contigのシークエンス解析によって、この領域から複数の候補遺伝子が見い出された。これらについて非ポリポーシス型であるcl.19とポリポーシス型である580D系統との間で発現量の差についてReal-time RT-PCRによる解析を行った。また、遺伝子のcoding regionについてはシークエンス解析を行いナンセンス変異のみならず、ミスセンス変異についてもスクリーニングを行っている。現在のところ、6つの遺伝子について解析を終了したが、有意なデーターは得られていない。更に、戻し交配によって遺伝的背景を統一したcl.19と580D系統の小腸よりRNAを抽出し、マイクロアレイによる発現プロファイルの比較検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sumitaka Hasegawa et. al.: "Apoptosis in neuronal crest cells by functional loss of APC tumor suppressor gone"PNAS. 99(1). 297-302 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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