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2001 年度 実績報告書

肺胞上皮細胞の変移の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13877092
研究種目

萌芽的研究

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

畑 裕  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80313237)

研究分担者 飯塚 利彦  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80323707)
キーワード肺胞上皮細胞 / 接着因子 / カドヘリン / 細胞膜裏打ち蛋白質 / PDZ領域 / カテニン
研究概要

肺胞上皮細胞を培養すると、時間と共に、II型上皮細胞がI型上皮細胞に変移する。肺が傷害を受け、回復する際には、II型上皮細胞からI型上皮細胞への変移がおこる。したがって、肺胞上皮細胞の変移の分子機構を解明することは臨床的にも重要と考えられる。肺胞上皮細胞の変移は、細胞密度や培養するプレートが細胞外基質によりコートされているか否かに影響される。このことは、II型上皮細胞からI型上皮細胞への変移が、細胞間の相互作用や、細胞外基質への接着によって制御されていることを示唆している。そこで、私どもは、.肺胞上皮細胞の変移の分子機構を解明するに当たり、とくに細胞表面の接着分子に着目した。第一はI型上皮細胞に特異的に発現されるといわれているT1αという膜貫通型接着因子である。このT1αに結合する分子を探索してC2PA:というPDZ領域をもつ分子を得た。.しかしながら、C2PAは核内蛋白質であることが後に明らかになり、T1αとは生理的に相互作用しないと考えられた。第ニの接着分子は、カドヘリンファミリーに属するT-cadherinである。この分子は、GPlアンカー型の接着分子で、MDCK細胞に人為的に導入するとE-cadherinなどとは異なり、頂端面に局在する。T-cadherinは、II型上皮細胞でのサーファクタント産生に関与すると報告されている。私共はT-cadherinに結合する分子を探索して、複数の候補分子を得ている。とくに注目しているのは、2種類の膜貫通型の接着分子と、3種類の細胞外に分泌されると想定される分子であり、これらの解析を平成14年度に進行する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Iida, J.et al.: "Synaptic localization of membrane-associated guanylate kinase-interacting protein mediated by the pleckstrin homology domain"European Journal of Neuroscience. (in press).

  • [文献書誌] Hirabayashi, S.et al.: "C2PA is a nucIear protein impIicated in heat shock response"Journal of Cellular Biochemistry. (in press).

  • [文献書誌] Nishimura, W.et al.: "Interaction of synaptic scaffolding moleculc and β-catenin"Journal of Neuroscience. 22(3). 757-765 (2002)

  • [文献書誌] Nishimura, W.et a1.: "Localization of BAI-associated protein1/membrane-associated guanylate kinase-1 al adherens junction in normal rat kidney cells"Journal of Cellular Physiology. 185(3). 358-365 (2000)

  • [文献書誌] Dcguchi, M. et al.: "PAPIN : a novel multiple PSD-95/Dlg-A/ZO-1 protein interacting with neural plakophilin-related armadillo repeat protein/δ-catenin and p0071"Journal of Biological Chemistry. 275(3). 29875-29880 (2000)

  • [文献書誌] Yao, I.et al.: "Association of membrane-associated guanylate kinase-interacting protein-1 with Raf-1"Biochem, Biophys Res, Commun.. 270(2). 538-542 (2000)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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