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2001 年度 実績報告書

オージェ電子放出核種標識オリゴヌクレオチドの遺伝子治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 13877137
研究種目

萌芽的研究

研究機関金沢大学

研究代表者

横山 邦彦  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (60230661)

研究分担者 柴 和弘  金沢大学, アイソトープ総合センター, 助教授 (40143929)
キーワードオージェ電子 / アイソトープ治療 / アンチセンスセンスDNA / オリゴヌクレオチド / β線放出核腫 / In-111
研究概要

オージェ電子は,10nm程度の短飛程で高LETの特性を持つため,がん細胞の核内へターゲテイングできれば,極めて殺細胞効果が高い.アンチセンスDNAは,核遺伝子の特定塩基配列と相補的に結合するため,これをオージェ電子放出のアイソトープで標識し,全く新しい遺伝子治療法の開発を目指す.アンチセンス分子の設計と分子内の標識部位をコントロールすることにより,オージェ電子は,ハイブリッドした核酸を特定の塩基配列部位で切断する.従来からのアンチセンス分子の薬効機序は,主に酵素的切断であるが,アイソトープ標識アンチセンスDNAは,相乗効果により薬効の飛躍的向上の可能性を秘めている.
モデルのmdr 1アンチセンスオリゴヌクレオチドを合成し官能基を導入した.antisense S-oligo 15merを,通常のフォスフォアミダイト法による固相自動合成により得た.その際,5'末端には,炭素鎖6個(C6)のスペーサーを介してチオール基を導入した.この化合物と過剰(10当量)のメアーズ試薬とを反応させた結果,生理的pH条件下で結合反応は進行し,目的とする化合物が得られた.精製ははODS逆相クロマトグラフィーで行った.
オージェ電子による殺細胞効果を検討するため,In-111 oxineを用いて種々の比放射能で白血球を標識した後,1週間培養し生細胞数の推移を観察した.0.25×10^6細胞あたり,1, 5, 20, 50uCiの4条件で標識したところ,非標識の対照に比較して,それぞれ24.8%, 8.6%, 6.7%, 3.8%に生細胞数が減少し,殺細胞効果が認められた.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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