研究概要 |
平成13年度の実績概要を申請した計画にそって以下に記す。 1.BRAL1,Brevican両遺伝子構造解析、マイクロサテライトマーカー検索 BRAL1,Brevican両遺伝子構造解析により各エキソンのゲノミックPCRを設定することが出来た。両遺伝子構造を明らかにし両遺伝子がタンデムにつながり、遺伝子間はおよそ20kbであることが分かった。これは共通のリンクモジュールを持つ遺伝子が進化的に出来て来たことを示している。 また、Bruzstowicsら以外のPeltonenらあるいは本邦の精神分裂病患者家系において連鎖解析を行うために両遺伝子間または内にあるマイクロサテライトを検出し、そのマーカーのPIC値を計算する必要があった。Brevican遣伝子内にCAリピートマーカーHNCA2を検出し、本邦正常人DNAを使い、PIC値を求めたころ0.76と高い数値を得ることができた。この値は良好なマイクロサテライトマーカーとなることを意味し、連鎖解析に有用である。これらの結果はまとめて論文化(Acta Med.Okayama in press)することが出来た。 2.精神分裂病患者家系の連鎖解析 海外共同研究者のペルトネン教授はフィンランドの精神分裂病家系を多数もっており、染色体1番に連摩る家系があるかを検索している。Brzustowicz博士とは交渉中である。 3.Bral1ノックアウトマウスは既に作製できている。Phenotypeを現在解析中である。 以上は申請時の研究計画をほぼ実行出来ていることを示すものである。
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