• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

ヒトゲノムデータベースを利用した脳動脈瘤感受性遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 13877231
研究種目

萌芽的研究

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

恩田 英明  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60185692)

研究分担者 糟谷 英俊  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50169455)
キーワード脳動脈瘤 / 遺伝解析 / マッピング / エラスチン
研究概要

ゲノム全域スキャンによる罹患同胞対連鎖解析を用いて脳動脈瘤の原因(感受性)遺伝子座を特定し、mapping情報に基づいた候補遺伝子解析により感受性遺伝子を同定する研究を行った。
脳動脈瘤の同胞発症例のDNAサンプルを100組以上集め、ゲノム全域に分布する約400個のマイクロサテライトマーカーを用いてgenotypingを行った。統計解析は、SIBPAL, GENEHUNTERを用いたノンパラメトリック連鎖解析を行った。また、mappingされた染色体部近傍で候補遺伝子を選別し、脳動脈瘤172例とコントロール192例を用いた、アレル頻度、ハプロタイプ頻度の比較によるケース・コントロールスタデイを行った。
104罹患同胞対のgenotypingデータを用いたGENEHUNTERによる解析で、マーカーD5S1983,D7S2472,D14S1036近傍にMLS(maximum lod score)がそれぞれ2.24,3.22,2.31の連鎖を認めた。これらのmappingされた部位でデータベースサーチにより候補遺伝子の検索を行い、複数の有力候補遺伝子を選別した。その内最も有力と思われるelastin遺伝子についてSNP(single nucleotide polymorphism)を用いたハプロタイプ解析を行い、脳動脈瘤との関連を認めた。
日本人の解析で、脳動脈瘤の原因遺伝子座が第5、7,14染色体長腕にmappingされた。Positional candidate gene approachにてelastin遺伝子は、脳動脈瘤原因遺伝子の一つであることが示唆されたが、さらに他の人種を用いた解析や機能解析が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Onda H, Kasuya H, Yoneyama T, Takakura K, Hori T, Takeda J, Nakajima T, Inoue I.: "Genomewide-linkage and haplotype-association studies map intracranial aneurysm to chromosome 7q11"Am J Hum Genet. 69. 804-819 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi