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2001 年度 実績報告書

functional MRIを用いた耳鳴関連脳活動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13877281
研究種目

萌芽的研究

研究機関滋賀医科大学

研究代表者

鈴木 幹男  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00226557)

キーワード機能的核磁気共鳴画像 / 耳鳴 / 難聴 / 大脳辺縁系 / 耳鳴検査 / 心理テスト / 反応モニタリングシステム
研究概要

平成13年度に行った研究概要は以下の通りである。
1.耳鳴をとらえるプローブとしてマスキング音(ホワイトノイズ)を用いた。当初正常人の反応と比較して耳鳴関連脳活動を評価しようとしたが,その反応は個人により差があり,一概に耳鳴群として比較することは適切でないことがわかった。このため個人ごとにその反応(マスキング音がある状態-マスキング音がない状態)を検討した。
2.1.による検討により,前帯状回に有意の反応が見られる症例と海馬に有意の反応がみられる症例に大別された。ただし疾患特異性はなかった。
3.従来の耳鳴検査および心理テストと耳鳴関連脳活動部位との関連を調べると前帯状回に有意の賦活を認める群では心理テストで不安尺度が高い傾向を示した。耳鳴周波数とは関連がなかった。
4.MRIの撮像方法は予算の関係上Asymmetric Spin Echo法を導入することはできなかった。このためSparce sampling法を用いて画像を安定して測定できるように改善した。
5.検査中の耳鳴状態をモニターするためにMRI室内で反応をモニターできるルミタッチシステムを購入し,コンピュータシステムと接続しon line解析できるようにした。
6.これまで,予備実験を中心としていたが12月から本実験に入り現在まで正常人と8例の同意が得られた症例に実施した。次年度はさらに症例を増やし検討する予定である。20例程度症例が得られれば十分な結論に至ると思われる。また現在これらの症例は種々の耳鳴薬により治療中である。この治療効果と耳鳴関連賦活部位についても検討する予定である。
7.予備実験として,単音節による脳活動を測定し論文にまとめた。またモニタリングシステムの開発のため前庭刺激時の脳活動を測定し論文にまとめた。現在純音やClick音による反応に関しても国際誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mikio Suzuki et al.: "Cortical and subcortical vestibular response to caloric stimulation detected by functional magnatic resonance imaging"Cognitive Brain Research. 12. 441-449 (2001)

  • [文献書誌] Mikio Suzuki et al.: "Cortical and subcortical activation with monaural monosyllabic stimulation by functional MRI"Hearing Research. 163,1-2. 37-45 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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