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2001 年度 実績報告書

唾液中亜鉛結合タンパク質による味覚障害の診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13877331
研究種目

萌芽的研究

研究機関奥羽大学

研究代表者

清野 和夫  奥羽大学, 歯学部, 教授 (90048546)

研究分担者 丸井 隆之  奥羽大学, 歯学部, 教授 (40076047)
島崎 伸子  奥羽大学, 歯学部, 助手 (30337258)
キーワード亜鉛結合タンパク質 / Gustin / 味覚障害 / 耳下腺唾液 / ポリクローナル抗体 / 電気泳動 / ウエスタンブロット / ELISA法
研究概要

本研究は、唾液中亜鉛結合タンパク質すなわちヒト炭酸脱水酵素VI型が、味蕾の成長や味覚機能に関与するという報告に基づき、ELISA法を用いてそのタンパク質量を定量し、亜鉛欠乏による味覚障害診断の一助とすることを目的としている。方法として、まず既知のヒト炭酸脱水酵素VI型アミノ酸配列から選択したアミノ酸配列により合成ペプチド抗原を作成して、スタンダードとして用いた。15名の被験者(味覚正常者および障害者)から、全唾液および耳下腺唾液を採取し、各々の被験者の味覚閾値の背景を検討するために、4基本味に対する調査も行った。また、唾液中の亜鉛結合タンパク質の定量には、ELISA法を用いた。すなわち、96穴のELISA用マルチプレートにCoating Bufferにて希釈した合成ペプチドおよび各種唾液をコートした。続いて、作成したポリクローナル抗体を一次抗体として加え、二次抗体にはヤギ抗ウサギIgGを用いた。さらに、アビジン・ビオチン法にて反応させ、発色させた。
その結果、スタンダードカーブはおよそ10-400ng/mlの範囲でほぼ直線性が得られた。一次抗体および二次抗体の適正希釈濃度は、前者は2500倍希釈、後者は500倍希釈であった。耳下腺唾液中のヒト炭酸脱水酵素VI型アミノ酸に対する反応は、味覚正常者で2〜64倍希釈、味覚異常者では唾液原液から4倍希釈の範囲で測定可能であった。よって、味覚障害者では正常者と比較して唾液中亜鉛結合タンパク質濃度が数倍減少している傾向がみられた。
次年度は被験者数を増し、より詳細なデータを構築する予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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