研究課題/領域番号 |
13877417
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研究種目 |
萌芽的研究
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研究機関 | 滋賀県立大学看護短期大学部 |
研究代表者 |
伊丹 君和 滋賀県立大学看護短期大学, 講師 (30310626)
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研究分担者 |
森下 妙子 滋賀県立大学看護短期大学, 教授 (40331649)
藤田 きみゑ 滋賀県立大学看護短期大学, 教授 (70269728)
寄本 明 滋賀県立大学, 国際教育センター, 助教授 (30132278)
安田 寿彦 滋賀県立大学, 工学部, 助教授 (60157998)
古株 ひろみ 滋賀県立大学看護短期大学, 助教授 (80259390)
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キーワード | 作業姿勢 / ひねり / ボディメカニクス / 看護 / 介護 |
研究概要 |
看護・介護作業時の腰部負担及び腰部のひねりについて、以下の点から検証した。 1.作業時姿勢・平均心拍数・エネルギー消費量 1)ベッドメーキング作業における看護教員・看護学生・ヘルパー研修受講者の比較 ベッドメーキング作業における作業時姿勢と平均心拍数・エネルギー消費量及び自覚症状について、看護教員・看護学生・ヘルパー研修受講者各10名の比較分析を行った。その結果、看護学生が最も作業時前傾姿勢となる頻度が多く、自覚疲労度も高いということが認められ、作業におけるボデイメカニクス教育の再検討の必要性が示唆された。 2)ベッドメーキング連続作業における生体負担研究 看護学生10名を対象とし、ベッドメーキング作業を3段階のベッドの高さで各連続10回実施し、作業時姿勢・平均心拍数・エネルギー消費量及び自覚症状について検証した。その結果、現場のベッドの高さに近い50cmという低いベッドの高さでの作業時に前傾姿勢となる頻度及び平均心拍数・エネルギー消費量、疲労度が最も高く、70cmベッドでの作業が最も負担が少ないことが明らかとなった。 従って、作業時には可能な限り70cm付近までベッドの高さを調節し、ボディメカニクスを有効に活用する必要性があることが示唆された。 2.作業時筋電図 1)ベッドメーキング作業時の筋電図学的分析 健康な20歳代の看護者14名を対象として、看護作業時のひねりが看護者の腰部に及ぼす影響についてを検討するため、ベッドメーキング作業における筋電図学的分析を行った。その結果、作業時の筋電図左右差及び疲労度は低いベッドで有意に高く、また、ボデイメカニクス非活用者ではそのことが顕著に認められた。従って、作業時には可能な限り不自然な姿勢であるひねりをとらないようボディメカニクスを有効に活用する必要がある。 尚、洗髪作業についても、上記1、2と同様の実験を行い、現在結果を分析中である。
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