• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

倫理的意思決定にともなう精神科看護者の<思い>に関する記述的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13877419
研究種目

萌芽的研究

研究機関新潟大学

研究代表者

田口 玲子  新潟大学, 医学部, 助教授 (20262454)

研究分担者 藤野 邦夫  新潟大学, 医学部, 教授 (40293237)
宮坂 道夫  新潟大学, 医学部, 講師 (30282619)
渡辺 岸子  新潟大学, 医学部, 助教授 (10201170)
キーワード看護倫理 / 倫理的意思決定 / 意思決定 / 記述的研究 / 倫理的判断 / 精神科看護 / 看護者の認識 / ストレス・悩み
研究概要

I 文献検索
看護倫理についての海外と日本の文献を収集し,これまでの流れと最近の争点を整理した.また,精神科看護者の倫理的判断と意思決定に影響すると思われる,看護者のストレス状況について,心理学・社会学の視点から論じられている文献を,合わせて検討した.
その結果,成果が形に表れにくいとされる看護の性質から,「ケアの倫理」に看護の独自性を見いだそうとする動きとその反論が,最近の看護倫理の争点であること,看護者が「倫理的問題」と認識するものが,かなり狭い範囲に限られていること,逆に問題視しないものの中に,倫理的問題がありそうなこと,看護者の「無力感」「自責感」が,倫理的問題,ストレス,悩みに仕通した感情であることなどが明らかになった.
II 精神科看護者の仕事上のストレス・悩みに関する調査(第1次調査)(分析中)
1)目的:精神科臨床で働く看護者が,日常ストレスと感じていることについて知り,文献と照らし合わせて整理し,倫理的意思決定との関連や影響する要因について考察する.
2)対象・方法:現在精神科臨床で働く看護者に調査協力を依頼し,非構成的面接を行って,日頃,仕事上のストレス・悩みと感じていることについて自由に話してもらう.許可を得て,テープ録音を行う.
3)結果:N県内3施設の精神科臨床で働く看護者34名.面接時間1145分(平均34分/回).テープの逐語録(32名)と聞き取りメモ(2名)を,現在分析中である.仕事上のストレス・悩みと感じている内容は,対患者,職場の人間関係(上司,同僚,部下,他職種の医療者),組織(病院の方針や法的な規制)と多岐にわたっていた.「ストレス」「悩み」とは感じていても,それが倫理的問題であるとの意識は,全体に希薄であった.

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi