研究課題/領域番号 |
13877421
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
大久保 功子 信州大学, 医学部・保健学科, 助教授 (20194102)
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研究分担者 |
湯本 敦子 信州大学, 医学部・保健学科, 助教授 (10252115)
玉井 真理子 信州大学, 医学部・保健学科, 助教授 (80283274)
麻原 きよみ 信州大学, 医学部・保健学科, 教授 (80240795)
百瀬 由美子 信州大学, 医学部・保健学科, 助教授 (20262735)
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キーワード | 出生前診断 / 家族 / ケア / 文化 / 先天異常 / 遺伝子診断 / エスノグラフィー |
研究概要 |
昨年までの途中経過の部分をエスノグラフィーによって分析し、記述して5月のICMにて発表した。倫理学者のDr Helen Wattを会場で出会ったBirgit Jentschに紹介していただいた。 また、文化人類学的な手法と、現象学的解釈学のトライアンギュレーションが可能であるという論文を根拠に、昨年のインタビューデータを現象学的解釈学的な手法を用いて分析しなおし、妊娠中に胎児の重篤な遺伝性の疾患が発見され中絶をしたケースに対して、昨年に引き続き3回のフォーマルインタビューの後、記述し再校正と話し合いを繰り返し、語りとして記述し学会誌に投稿中である。なおこのデータの一部は玉井が公開シンポジウムで発表した。 母性衛生学会、出生前診断研究会、日本遺伝看護研究会、ICM、助産学会、看護科学学会、長野県母性衛生学会、ハンチントン舞踏病の当事者の会「アリス・ウェラー」の講演、遺伝子に関する公開シンポジウム「ゲノム医科学:研究から診療へ その問題点を考える」に出席して参加観察し、同時にインフォーマルインタビューを行いデータとして録音しテープを起こして文字化してデータとし蓄積した。 現在、遺伝病を発病している当時者が、同じ遺伝病で重篤な障害のある子どもを出産するというケースにおいて、病棟のケアについて参加観察をし、医療者へのインタビューを行っている。麻原教授の指導を受けながら、「文化としての生殖医療」、「医療と専門家支配」、「人類学と医療」などの著書をも分析の対象および参考にしていく予定である。
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