茨城県大洋村運営の健康増進施設"とっぷ・さんて大洋"が提供する地域高齢者のための体力増進プログラム(持久系エクササイズ、筋力系エクササイズ、水泳などの運動プログラム)に参加する運動継続者群1997年開始者44名、1998年開始者33名、1999年開始者72名、2000年開始者18名、コントロール群(運動非継続者)57名を対象にベースライン調査を実施した。テレビ電話によるヘルスカウウンセリングを提供する運動継続支援のためのシステムの効果を測定するために第1回調査をしたので報告する。 分散分析の結果、運動非継続者群に比べ、運動継続年数の長い群であればある程、運動効果をより信じ、運動により快感を感じる感覚をもち、運動継続への意欲や自信感(自己効力感)がより高く、負担感がより低く、運動継続を評価する情緒的支援をよりもっている統計学的な有意差を示した。また共分散構造分析によれば、運動仲間や家族の人間関係の悪化など生活ストレスはそれらの運動継続要因へのマイナス影響を示し、6ヵ月後の運動意欲を低下させる結果を示した。運動継続のためにはストレスマネジメントのカウンセリング支援が必要不可欠であることが示唆された。テレビ電話によるカウンセリング効果は、次年度に報告する。
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