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2001 年度 実績報告書

非筋細胞における骨格筋型triadの構築並びに興奮収縮連関機能発現様式

研究課題

研究課題/領域番号 13878008
研究種目

萌芽的研究

研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

竹倉 宏明  鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (00206963)

キーワード骨格筋 / 興奮収縮連関 / 筋小胞体 / T管 / 電子顕微鏡 / CHO細胞 / トライアジン / トライアド
研究概要

骨格筋の興奮収縮連関(ECC)の機能発現は、筋細胞内膜系(横行小管(T管)、筋小胞体(SR))やCa^<2+>チャンネル(ジヒドロピリジン受容体:DHPRとリアノジン受容体:RyR)、さらにT管とSRの両者によって形成されるトライアド(triad)に局在する数種類のタンパク質が関係する時・空間的に極めて緻密に制御されている生理機構である。ECCの一連の機構の中でも、トライアドにおけるT管からSRへの情報伝達機構の詳細については不明な点が多い。ECCの機能解明を遅らせる理由の一つに、骨格筋細胞以外にトライアドを形成する生物材料がなく、トライアド関連蛋白質以外にも数種類のタンパク質が存在する筋細胞そのものを実験材料として研究を行わざるを得ないという点があげられる。ECCの詳細な機能解明には筋細胞に代わり、トライアド関連蛋白質のみで骨格筋型トライアドを構築する生物材料の開発が必要不可欠である。今回我々は、チャイニーズハムスターの卵巣細胞(CHO細胞)に、骨格筋型のDHPRとRyR及びトライアドに発現するジャンクチン(junctin)のcDNAを組み込み、非筋細胞に骨格筋型のトライアドを構築する試みを行った。CHO細胞をそれぞれのタンパク質に特異的な抗体で標識し、共焦点レーザ走査蛍光顕微鏡で観察した結果、CHO細胞には3種類全てのタンパク質の発現が観察された。しかし、DHPRは核の周辺に発現が限局されており、RyRは小胞体に発現が観察された。また、従来より報告されている通り、RyRとDHPRの構造上のcouplingは観察されなかった。ジャンクチンを組み込んだCHO細胞では、小胞体が細胞表層部分まで移動し、細胞膜との間でダイアド(dyad)類似構造体を形成している様子が電子顕微鏡による観察で確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takekura, H.: "Sequential docking, molecular differentiation, and positioning of T-tubule/SR junctions in developing mouse skeletal muscle"Dev.Biol.. 239. 204-214 (2001)

  • [文献書誌] Takekura, H.: "Eccentric exercise-induced morphological changes in the membrane systems involved in excitation-contraction coupling in rat skeletal muscle"J.Physiol.. 533. 571-583 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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