研究概要 |
本研究は感染症予防を具体的モデルに,学校をベースとして,既成の境界を越えて現代の健康課題を包括的に解決するための健康管理・健康教育システム構築を目指す. 第1年度は以下の研究を行った. (1) 感染症の新たな動向に関する内外の情報をWHO,米国CDC(疾病管理・予防センター)国立感染症研究所,大阪大学微生物研究所などの関連機関から入手した.情報入手はInternetの利用のみでなく,これまで本研究組織のメンバーが築いたヒューマンネットワークを活用して感染症の動向と予防システムに関する最新の信頼度の高い情報を入手,整理した. (2) Health Promoting Schoolの基本デザインを示したWHOおよびHealth Promoting School実践と評価研究が行われているヨーロッパ連合(EU)のうちイギリスのオックスフォード大学,パームンガム大学,サザンプトン大学を訪問して実態調査した. (3) 学校を基盤として家庭,地域,関連機関との連携のあり方を検討し,新たな感染症予防を目的とした健康管理システムおよび健康教育プログラムに関する全体計画を作成した.
|