研究概要 |
(1)研究会にて提案されていた「投票所方式による電子投票システム」について,その安全性を考察した.結果,公平性と開票の同時性が保たれないことが明らかになった.他の電子投票方式についても,安全性の考察を行った.この結果を、セキュリティシンポジウムにて発表した。 (2)投票には,一般的選挙だけでなく信任投票も存在する.このとき賛成・反対の票数を誰にも知られることなく可決・否決を決定したい,という要求が考えられる.そこで,公開掲示版を用いた電子投票システムに,暗号技術のひとつであるブラインド署名を用いて,投票の結論のみを得ることができる方式を提案した.提案方式に関して,管理者の不正や計算量についても考察した.この結果を、暗号と情報セキュリティシンポジウムにて発表した。 (3)電子投票の国際的動向(とくに韓国)を調査し、個人情報を利用した認証方式基づくシステムの設計と解析を行った。この方式をアジアネットワーク国際会議で発表する。
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