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2001 年度 実績報告書

音楽(演奏)情報理解のための可視化とそれを通しての音楽オントロジーについての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13878065
研究種目

萌芽的研究

研究機関文教大学

研究代表者

平賀 瑠美  文教大学, 情報学部, 講師 (70327021)

キーワード可視化 / 演奏情報 / ビジュアルデータマイニング / 演奏表情 / 演奏分析 / 演奏生成
研究概要

時間芸術である音楽の演奏表情を正確に理解することは,特に音楽の素人にとっては容易ではない.従来より,演奏表情は,音楽評論に見られるように,主観的,感性的な言葉により述べられてきた.しかしながら,このような演奏解説は演奏における何がどのように変化したために,表情に変化がおきたか,あるいは,複数の演奏に違いが出てきたかということについては,何も述べていない.
本研究では,多くの人が演奏表情やその変化を的確に理解することができるような演奏情報の可視化を目的としている.今まで科学的解明は困難とされてきた感性,個性が関わる演奏を可視化することで,演奏分析,演奏生成,演奏検索への応用が期待される.
今年度は,演奏表情を構成する要素のうち,テンポとアーティキュレーション(演奏のつながり具合,切れ具合)をチェルノフの顔という多次元データを顔のパーツ上に表す形を用いて表現した.チェルノフの顔を時系列に沿って並べることで,演奏表情の変化について,それがおきた個所と原因や,二つの演奏の差も同じ表現で示すことができ,通常分かりにくかった演奏差についても的確に理解できるようになった.
現在,演奏情報に特有な可視化上の問題が見つかっているので今後はこれらを解決していく予定である.
-今後,演奏可視化の対象とする演奏表情の要素を増やしていく際,どのような表現が適切であるかを考える必要がある.
-演奏される音符にはある範囲の構造中で役割があり,すべてが同等に扱われる必要はないので,重み付けをした表示を考える.
-演奏情報としてMIDIを用いると,抽象化された演奏情報しか用いることができない.一音でも意味を持つ音を可視化しても同じだけの情報をもたせることは不可能化であるが解決できないか.
-単純な絵では可視化研究として意味がないか.チェルノフの顔のようなものは認められるのか.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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