研究分担者 |
角田 知行 株式会社アイセス, 研究開発部, 主任研究員
藤田 晃之 筑波大学, 教育学系, 講師 (50261219)
木村 浩 筑波大学, 芸術学系, 助教授 (60241808)
芝崎 朱美 筑波大学, 社会工学系, 日本学術振興会特別研究員(PD)
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研究概要 |
現在文字や画像主体であるWeb利用は,近い将来音声を大幅に取入れ,利用者が自由に文字/音声を切換えるマルチモードとなることが予想される.本研究はこのような予想のもとに,視覚-聴覚を問わずアクセシビリティ及び情報性の高いWebページのデザインモデル構築に資する基本データを収集することを短期目的とし,総合的モデルの確立を長期目的とする.その初期モデルのために,Webの主要構成要素であるナビゲーションとコンテンツ別に,視覚-聴覚モードにおける特徴を実証的検証を経て明確にすることを2年間の目標としている. 昨年度の「ナビゲーション機能」の研究を補完する形で,本年度の研究は「コンテンツ機能」に焦点をあて行われた.Webコンテンツを担う組織の規模,伝達すべき事柄が比較しやすいことを条件に,政令都市のサイトを取り上げトップページを含め,上位3段階のページに関して事例収集を行った.データは,JS(Just-suggestiveness)の観点から,意味ネットワーク等人の連想を支える情報処理過程との親和性を軸に分析を加え,理想的サイトが備えるべきセマンティックインターフェイスの要素を抽出し,作業仮説的モデルを設定した. 仮説の検定を通じモデルの整備を行うべく,実験のための仮想サイトを設計し,視覚-聴覚のマルチモーダルな情報提示条件による情報獲得状況を調べる段階に入っている.パイロットスタディを重ねた上で,本格的調査を実施する予定である.
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