研究概要 |
1,研究発表及び歴史都市現地調査の実務;研究発表は、「様式8-11.研究発表」の通りUNESCO/ICOMOS共催の国際会議(13/9/12、パリ市)、第29回土木学会関東支部技術研究発表会(14/3/14,甲府市で予定)及び東洋大学国際地域学部紀要(14年3月末刊行予定)において行った。現地調査は、フィリッピン国ビガン市(13年7月)、ポーランド国ワルシャワ市(13年9月)、中国西安市(13年12月)及び韓国慶州市(14年2〜3月)を訪問し実施した。 2,現地調査の内容及び成果;現地調査では、歴史地区の保全に係る都市計画・歴史地区内の建築規制等の有無及び内容、都市計画・都市管理におけるGIS等情報技術の活用状況、歴史地区に係るプロジェクト等の実施状況、都市地図等の入手可能性等についてであり、その内容については、慶州市を除き「様式8-11.研究発表」の論文にまとめた。また、各都市の都市計画図書・地図、ヴィデオ、DVD、図書を収集した。 3,海外研究者とのネットワーク;論文発表及び現地調査等を通じて、日本国内外における当該分野実務担当者及び研究者等と交流できる体制が整いつつあり、研究成果・情報の交流を図るネットワークが整備されつつある。 4,GIS等情報技術の活用に関する進捗状況;現地調査対象都市におけるGIS等情報技術の活用状況は、西安市ではノルウエイの技術協力によりGISを使用中であり、慶州市の慶州文化財研究所ではGISを2002年1月から導入の準備を進めている。マルチメディアの活用については、各都市とも観光客向け情報提供について利用しているが、さらに高度化する改善点は多いようである。また、今年度末GISソフトを導入し、"歴史地区支援システム"の構築を試みることにしている。
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