• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

膜蛋白質3次元結晶の電気特性測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13878133
研究種目

萌芽的研究

研究機関福井医科大学

研究代表者

清水 啓史  福井医科大学, 医学部, 助手 (50324158)

研究分担者 今野 卓  福井医科大学, 医学部, 助教授 (50225637)
キーワード結晶 / 電気特性測定 / イオンチャネル
研究概要

結晶状態と単分子での特性の違いを測定するのが容易なため、装置開発用サンプルを、Kチャネル(KCSA)として、以下の点を実施した。
1.二次元結晶、三次元結晶の作製
大腸菌での、KCSAの大量発現系を確立した。また、大量培養から、大量精製を行い、結晶化に必要な、高純度のサンプルを大量に得ることができた。このサンプルを用い、リポソームへの再構成実験を行い、KCSAが脂質膜に再構成されていることを確認した。また、脂質膜中でのKCSAの立体構造の正常性、安定性およびその変化を効率よく観測するため、円二色性分光測定を実施した。その結果、大腸菌発現系で作製され、リポソームに再構成されたKCSAは、高いαヘリックス含量を保持していることが確認できた。現在、二次元結晶化の条件を検討している。
2.結晶の電位測定装置の開発
ガラス電極の先端に、結晶を含んだ脂質二重膜を張る方法について検討している。まず、脂質膜だけの場合に電流のもれなく二重膜が張れていることを確認した。また、チャネルを形成するペプチド・毒を用いて、単分子記録ができるシステムを確立した。現在、KCSAの精製・再構成サンプルについて単分子記録を行う条件を検討している。この後、結晶を用いて、電気特性実験を行う。
3.蛍光ラベルした結晶を用いた蛍光測定
KCSAのCys変異体を作製し、大量培養大量精製を行った。現在、構造変化を検出する適当な蛍光物質を検討中である。
4.二次元結晶の巨大リポソーム中への導入の可能性の検討
二次元結晶化の条件検討が終わり次第、取り組む予定である。現在、膜融合を促進する物質の検討を行っている。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2014-06-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi