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2001 年度 実績報告書

GFPトランスジェニックマウスを用いた生物時計の可視化と再構成

研究課題

研究課題/領域番号 13878136
研究種目

萌芽的研究

研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

村田 昌之  岡崎国立共同研究機構, 統合バイオサイエンスセンター, 助教授 (50212254)

キーワードGFP可視化 / 概日リズム / 視交差上核 / トランスジェニックマウス / 発現可視化 / セミインタクト細胞
研究概要

哺乳類の概日リズム(サーカディアンリズム)発振の分子メカニズムの根幹は、核内転写因子である時計遺伝子産物同士が、自己の転写を抑制的に制御することによることが判ってきた。時計コンポーネント遺伝子の同定が進んだ今、今後は、時計の発振、その制御の分子メカニズムをいよいよ蛋白質レベルで解明することが必要不可欠となってくることは必至である。本申請研究では、概日リズムを発振する時計本体の発振の分子メカニズムをタンパク質レベルで解明することを目的とする。そのため、マウス脳の視交差上核のSCN細胞の初代培養系を用い、蛍光顕微鏡下に生きた単一SCN細胞の時計発振を可視化する。次に、セミインタクトSCN細胞を調製し、その中で時計本体を昼・夜の細胞質を用いて再構成する。その再構成系を用いて、時計発振メカニズムを蛋白質レベルで解明する。本年度は、時計遺伝子の一つであるマウスPeriod遺伝子(mPer)上流配列(プロモーター領域を含む)にレポーター遺伝子としてd1-GFP遺伝子(改変型GFP)を繋いだ遺伝子(mPer-d1-GFP)を作成し、mPer-d1-GFP遺伝子を持ったトランスジェニックマウスを作成した。d1-GFPとは、哺乳類細胞内で半減期約1時間で分解を受ける改変型のGFPである。そのため、mPer遺伝子を発現する臓器の細胞内で、約一時間だけ蛍光を発することができる。つまり、トランスジェニックマウスのSCNニューロン及びmPer遺伝子を発現している臓器(の細胞)は、概日リズムと同期して蛍光を発することになる。
現在、in situハイブリダイゼーション法を用いて発現変動を解析している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Hirota: "Effect of brefeldin A on melatonin secretion of chick pineal cells"Journal of Biochemistry. 129. 51-59 (2001)

  • [文献書誌] 加納ふみ: "細胞内イベントを操作するセミインタクト細胞系-新しいナノテクノロジーの基盤デバイスとして"生体の科学. 52. 340-346 (2001)

  • [文献書誌] 田中亜路: "哺乳動物細胞オルガネラの細胞周期依存的ダイナミクス"生物物理. (印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 加納ふみ: "細胞内小胞輸送ネットワークの可視化解析"実験医学. (印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 村田昌之: "膜動輸送:細胞内トラッフィク"生物物理学ハンドブック. (印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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