研究概要 |
味覚細胞株の作成(味覚細胞の永久細胞株化を行う) ラット舌の葉状乳頭および有郭乳頭部分より味蕾を細切し、酵素処理し味覚細胞を含む細胞を集めた。4日間プライマリーカルチャーした後、接着細胞にpSV3-neoプラスミドDNAをCa-phosphate法を用いてTransfectionし、G-418で薬剤選択した。 細胞株の抗原解析 増殖している細胞を免疫化学染色したところ、LargeT抗原(核内のみ)、Gustducin抗原、NGF抗原、BDNF抗原は陽性であった。一方、E-Cadherin, P-Cadherin, LI-Cadherin, NCAMなどの組織で発現している接着抗原は陰性であった。 細胞株の味物質刺激に対する応答 増殖している細胞にCa2+に反応する蛍光物質Fluo-3を取り込ませ、苦味物質の1つであるcycloheximide(50μM)を加えると、15秒〜30秒で応答が観測された。この値は新鮮な葉状乳頭の味蕾組織を使用したcycloheximide刺激に対する応答(他の人のレポート)と同レベルと考えられる。
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