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2001 年度 実績報告書

低侵襲下手術支援のための近赤外光による組織内血管同定

研究課題

研究課題/領域番号 13878179
研究種目

萌芽的研究

研究機関東京大学

研究代表者

矢作 直樹  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60158045)

研究分担者 島田 光生  九州大学, 医学部・附属病院, 講師 (10216070)
佐久間 一郎  東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (50178597)
キーワード低侵襲外科手術 / 近赤外光 / 発光ダイオード
研究概要

低侵襲外科手術は従来の開腹手術に比べて低侵襲で、患者の回復が早いことが挙げられる。しかし、手術の安全性、確実性を確保するためには、患部や主要血管の位置を術中に正確に把握することが重要となる。本研究では肉眼では検知できない組織内部の血管位置同定を、組織透過性の高い近赤外線により行うことを目的に、赤外光光源(ダイオード(赤外LED)を使用した観察法を開発することを目的としている。
本年度は波長950nmの赤外LEDチップを50個並べた光電ユニットを、防水、チップ保護のために先端部をエポキシ樹脂で固めて作成し屈曲鉗子先端に取り付けることを可能とした。これにより組織裏側より確実に光源を組織に押し当てることが可能となった。また屈曲鉗子に取り付け、通常のトロッカーから挿入可能であることからその有効性を動物実験により確認した。撮影は通常の腹腔鏡に取り付けた赤外CCDカメラで行った。通常の腹腔鏡下手術を模擬した環境下でも組織の厚さが5mm程度であればブタ肝動脈などの血管を透視により同定することが可能であった。ただし通常のカラーカメラとの画像切り替えに手間がかかるため、臨床応用のためには撮影光学系の改良が必要である。一方光源の波長に関しては660nmと950nmの波長のLEDチップを並べたものを試作して、食肉内に設置した、牛血を封入した血管モデルを用いて動静脈判別可能性の検討のための実験装置を製作し、実験に着手した。
現在本手法を特許として申請することを検討中でありそれをまってこれらの成果の研究発表を次年度には行う予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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