1.現在保有する超電導マグネットリアクターシステムを動物細胞を使用できるように改良を行った。C0_2ライン、恒温槽ラインを新設した。 2.動物細胞の予備実験として、微生物による高磁場印加実験を行い死滅の抑制は、定常期に入った後10時間の磁場印加で十分であることを明らかにした。また死滅抑制期間におけるpHの差が菌の生存率と相関が大きいことが明らかになった。DNAアレー解析を行い、ストレス耐性遺伝子、エネルギー生産遺伝子、膜構造に関係した遺伝子が増幅又は抑制された。 3.真核細胞の酵母を用いた高磁場実験において死滅のおこる条件を確立した。温度、培地を決めることによって死滅増殖期が現われた。 4.酵母を3の条件で培養すると高磁場は酵母の死滅を抑制した。この菌のDNAアレー解析を実施した。 5.マウス白血病細胞(p338)およびチャイニーズハムスター線維芽細胞(V79)を用い、これらの増殖が高磁場でどう変化するかを解析した。活発に増殖している期間では、高磁場は何ら阻害作用を示さないことが明らかになった。
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