研究課題/領域番号 |
13F03006
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
前田 清司 筑波大学, 体育系, 教授
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研究分担者 |
CHOI Youngju 筑波大学, 体育系, 外国人特別研究員
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キーワード | 睡眠 / 動脈スティフネス / 血管内皮機能 / 認知機能 / 運動能力 |
研究概要 |
睡眠は、健康な生活を送る上で欠かすことのできない生活リズムの一部である。しかし近年の研究では、成人の5人に1人が不眠の訴えを持っていることが報告されている。睡眠の質の低下による不眠は、仕事中や運転中の事故の原因となるなど、様々な日中障害を引き起こすことが考えられる。さらに、不眠は高血圧発症のリスクを増加させることも示されており、心血管疾患の発症と関連する可能性が考えられている。すなわち、睡眠の質の低下による不眠は、血管機能をはじめ、認知機能、学習能力、運動能力などの様々な身体機能や身体能力に好ましくない影響を与える可能性が想定される。本研究の目的は、「睡眠の質」に着目し、睡眠質の低下が身体機能と身体能力(血管機能、認知機能、学習能力、運動能力)に及ぼす影響を検討することである。本年度は、環境を制御したヒューマン・カロリーメータ室を利用し、主に睡眠の質を低下させる睡眠環境の確立に取り組み、若年者の睡眠状態を評価した。睡眠は、睡眠時ポリグラフ(脳波)とともに、アクチグラフ、自律神経活動、メラトニン濃度などにより総合的に検討した。これらの検討により、睡眠前に高照度の光照射を行うと、睡眠質が低下する可能性が示唆された。また、高照度の光照射により睡眠質を低下させた条件と正常の睡眠条件(対照実験)の2条件をヒューマン・カロリーメータ室で行い、翌日の身体機能と身体能力を比較する検討も進めた。来年度は、引き続き、高照度の光照射が身体機能と身体能力に及ぼす影響を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の研究目的に対する達成度は, おおむね順調に進展していると考えられる。平成25年度の前半では、研究を遂行するために必要な様々な実験手法(睡眠時ポリグラフ装着および分析など)の獲得を行い、平成25年度の後半からは「睡眠の質を低下させる唾眠環境の確立」と「睡眠質の低下が身体機能・能力に及ぼす影響」に関する検討に取り組めたため。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、引き続き、平成25年度に得られた睡眠の質を低下させる高照度の光照射が、翌日の身体機能と身体能力に与える影響について、対象数を増やして、検討する予定である。
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