研究実績の概要 |
遠方の広がった輝線を広範囲に示す[OII] Blob天体は、この研究課題により明らかにされた(Yuma et al. 2013, ApJ, 779, 53)。我々は、[OII]輝線だけでなく、その電離度および元素の異なる[OIII]輝線およびHa輝線で広がった[OIII] blobおよびHa blobについても既存の狭帯域撮像データを元に探査を行った。その結果、これら[OIII] blobおよびHa blobが存在することが分かった。既存の[OII] Blob天体に加え、これら新たな天体に対してMagellan/LDSS3とSubaru/FOCASによる可視光分光およびKeck/MOSFIREによる近赤外線分光を行ったところ、FeII2587,2600およびMgII2796,2803の吸収線とHa6563および[NII]6584、[SII]6571輝線の検出に成功した。得られた輝線と吸収線からアウトフローが確認され、これらのblob天体全般がアウトフロー起源であることが分かった。これらの結果の一部はHarikane et al. (2014, ApJ, 794, 129)で出版されている。結果の全容はYuma et al.の論文にまとめられつつあり、後者は年内に投稿される予定である。
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