研究課題/領域番号 |
13F03207
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研究機関 | 独立行政法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
目 義雄 独立行政法人物質・材料研究機構, 先端材料プロセスユニット, ユニット長
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研究分担者 |
DEMIRSKYI D. 独立行政法人物質・材料研究機構, 先端材料プロセスユニット, 外国人特別研究員
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キーワード | セラミックス / 共晶化合物 / 焼結 |
研究概要 |
電磁場印加による焼結技術は、効率的な急速加熱手法として注目を集めている。本研究では、マイクロ波照射により直接粉体を加熱するマイクロ波焼結と大電流をパルス的に印加するとともに加圧加熱するSPSに関して、急速焼結の効果、通常の焼結との違いを明らかにし、新規な材料創製に寄与することを目的とする。そのため、電磁場印加による共晶組成のホウ化物系超高温用複合材料系を対象に、組成、微構造と力学特性および電磁機能特性を検討する。 SPSおよびマイクロ波焼結は、飛躍的な材料特性の改善とエネルギー効率の大幅な削減が可能な最新粉体加工技術として、近年急速に発展している技術である。特に、SPSにおいて、粉体はグラファイト製ダイに入れられパンチにより加圧される点では、従来から良く知られているホットプレスと同じであるが、ホットプレスはダイの外からヒーターにより加熱されるのに対して、SPSはパンチを通して試料が直接通電、加熱される。SPSを用いたその場合成により、B_4CとB_4C-NbB_2系2相複合組成ではコンポジット作製に成功し、35mo1. % NbB_2系組成では高いビッカース硬度(26-27 GPa)と靱性値(6 MPa・m^<1/2>)を得た。今後、この系を広げ、プロセスの一般化を図るとともに、マイクロ波焼結および通常焼結との違いを検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
電磁焼結、特にSPSにより新規な複合材料創製に成功し、他の組成にも展開を図っている伝では計画以上に進展しているといえる。ただし、その点に研究を集中していったため、電磁焼結の基礎課程の検討が遅れ、全体としては順調に進展しているとした。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画以上に電磁焼結の有効性を実証することができつつある。今後、対象系を拡大し、一般化を図るとともに、権威のある国際し、国際会議に積極的に研究発表する予定である
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