研究実績の概要 |
本年度は現地調査・学会発表・論文投稿を積極的に行った。現地調査として、中国内蒙古自治区フフホト市の白塔にあるウイグル文字銘文を2015年4月・8月に単独で二回調査した。学会発表は、(1)「絲路景教与汪古源流:呼和浩特白塔回鶻文題記釈読(一)」、「記念楊志玖先生誕辰一百周年:隋唐宋元時期的中国与世界国際学術研討会」、天津・南開大学(2015年10月10-11日)、(2)「フフホト白塔ウイグル銘文再釈読」、東京外国語大学合同研究プロジェクト「新出多言語資料からみた敦煌の社会」第4回討論会(2015年4月3日)、(3)「フフホト白塔ウイグル銘文釈読初案」、北京・中央民族大学(2015年4月3日)、計3回行った。発表すみ論文としては、(1)「沙陀突厥・九姓タタル関係考」『東洋学報』2015-3, 2015.12、(2)「沙州帰義軍政権大中五年入朝路再釈」『内蒙古社会科学』2015-5, 2015.12、(3)森安孝夫著「回鶻汗国葛啜王子墓誌再解読及其歴史意義」(翻訳)『唐研究』22,2016、以上3つがある。出版待ち論文として、(1)「有関回鶻改宗摩尼教的U72-U73、U206文書再釈読」,第2回シルクロード国際学術研討会「粟特人在中国:考古発現与出土文献的新印証」,寧夏文物考古研究所・北京大学中国古代史研究中心,2016、(2)荒川正晴著「西突厥汗国的Tarqan達官与粟特人」(翻訳)「粟特人在中国:考古発現与出土文献的新印証」,2016、以上2つがある。また、投稿中の論文として、(1)「部族名称阻卜考」『東方学』、(2)「絲路景教与汪古源流:呼和浩特白塔回鶻文題記釈読(一)」(中文)『歴史研究』、(3)「コータン出土突厥魯尼文木牘文研究」(中文)『歴史研究』、以上3つがある。 これ以外に、専門学者による大谷大学、龍谷大学での講演会に参加した。また中央アジア学フォーラムに計3回参加し、内陸アジア史学会大会(2015年11月)に1回に参加し、情報収集に務めた。
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