研究課題/領域番号 |
13F03338
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三浦 佳子 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00335069)
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研究分担者 |
LEE Haejoo 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | プラスチック抗体 / リビングラジカル重合 / 構造的多様性 / ブロック共重合体 / 特異性 |
研究実績の概要 |
本研究では、標的ペプチドを強く認識・結合するポリマーリカンドを最小化・ブロックコポリマー化し、単離する事を目的としている。既存のフリーラジカル重合で形成されたランダムコポリマーリガンドは構造的多様性を有し、標的ペプチドの特異的認識性が低い事が問題として指摘されてきた。これらの問題点を解決するため、先行研究では機能性モノマーを含むランダムコポリマーリガンドが標的ペプチドと相互作用するために最小限必要な機能性モノマーの数を明らかにした。本研究では、ポリマーリガンドが持つ構造的な多様性の問題を解決するために、①分子量を標的ペプチドとほぼ同じ分子量、または半分まで低下させ、②ランダムコポリマーからブロックコポリマーにする事を目指している。機能性モノマーを用いて重合された高分子リガンドを利用して、ターゲットペプチドをはじめとするコントロールペプチドが存在する競合システム内で分子量を最小化したポリマーリガンドがターゲットペプチドと特異性を有し、ターゲットペプチドと結合することを確認した。分子量最を小化したポリマーリガンドとターゲットペプチドとの特異性のメカニズムを理解するために、ITC滴定を利用して、Kaを求めた。するとターゲットペプチドとコントロールペプチドの相互作用が100倍以上の異なることを分かった。ブロックコポリマーリガンドの場合、ランダムコポリマーリガンドに比べて、より小型化されたブロックコポリマーがターゲットペプチドと結合することができることを確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
ターゲットタンパク質に対する、分子設計による生体機能を達成している他、特異性についての詳細な検討までを既に完了しているため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究に関して、定量的なデータについてほぼ取得しているが、一部不足しており、それらを補った上で、論文を研究期間内に執筆する。
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