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2015 年度 実績報告書

グラフェンハイブリッドの光触媒およびエネルギー変換システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13F03340
研究機関熊本大学

研究代表者

速水 真也  熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (30321912)

研究分担者 AMOLEGBE SALIU  熊本大学, 自然科学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード酸化グラフェン
研究実績の概要

酸化グラフェンは、グラファイトを酸化して合成するため、グラフェン表面に酸素原子や水酸基あるいはカルボキシル基が付加して負に帯電しており、さらに平面からはずれた折れ曲がり構造をしている。そのため様々なカチオン性の物質と複合体を形成する。すなわち水素イオンやアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、希土類などのイオンとハイブリッド化合物を形成させることができる。またカチオン性の機能性有機化合物や機能性金属錯体カチオンとのハイブリッド化では、磁性体や伝導体などとの複合化が可能である。これらの酸化グラフェン複合体は、酸化グラフェン水溶液にハイブリッド化させる物質の水溶液やアルコール溶液を加えるだけでハイブリッド化合物を形成することができ、容易にナノシートとして分散させることができる。酸化グラフェンハイブリッド化合物において、プロトン伝導性の向上と付加的な多機能性、例えば磁性や伝導性あるいは誘電性などをに基づいたハイブリッド燃料電池が開発できる。こうした酸化グラフェンの特性を活用し、グラフェン燃料電池の開発を行った。この際、酸化グラフェンの集合体のみで素子を構築できるのが本項目の特徴である。すなわち、酸化グラフェン集合体表面を光還元することでグラフェン電極を自発的に形成することができる。結果として、酸化グラフェンのプロトン伝導特性を燃料電池の電解質として用いて、電極としてグラフェンを用いることにより炭素材料だけで作り上げる燃料電池の開発が可能となる。また酸化グラフェンハイブリッド材料やグラフェンハイブリッド材料を用いることにより、それらの材料特性の向上や多機能性を目指した燃料電池の開発を行った。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件)

  • [国際共同研究] University of Ilorin(Nigeria)

    • 国名
      ナイジェリア
    • 外国機関名
      University of Ilorin
    • 他の機関数
      1
  • [国際共同研究]

    • 他の国数
      1
  • [雑誌論文] Synthesis of Mesoporous Materials as Nano-Carriers for an Antimalarial Drug2016

    • 著者名/発表者名
      S. A. Amolegbe, H. Ohmagari, K.Wakata, H.Takehira, R.Ohtani, M. Nakamura, C. Yu, S. Hayami
    • 雑誌名

      J. Mater. Chem. B,

      巻: 4 ページ: 1040-1043

    • DOI

      10.1039/C5TB02200B

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Spin Crossover Behaviors in Solvated Cobalt(II) Compounds2015

    • 著者名/発表者名
      S. Hayami, M. Nakaya, H. Ohmagari, S. A. Amolegbe, M. Nakamura, R. Ohtani, R. Yamaguchi, T. Kuroda-Sowa, J. K. Clegg
    • 雑誌名

      Dalton Trans.

      巻: 44 ページ: 9345-9348

    • DOI

      10.1039/C4DT03743J

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Photoswitching of the Dielectric Property of Salicylideneaniline2015

    • 著者名/発表者名
      K. Shimayama, M. R. Karim, S. A. Amolegbe, M. Nakaya, M. Nakamura, R. Ohtani, L. F. Lndoy, S. Hayami
    • 雑誌名

      J. Incl. Phenom. Macrocycl. Chem.

      巻: 82 ページ: 219-223

    • DOI

      10.1007/s10847-015-0524-9

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-12-27  

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