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2015 年度 実績報告書

非特異的結合のない超高感度ウィルス検出に向けたデジタル免疫測定法

研究課題

研究課題/領域番号 13F03378
研究機関東京大学

研究代表者

野地 博行  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00343111)

研究分担者 ZHANG YI  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード酵素 / 遺伝子クローニング / 無細胞タンパク質合成 / マイクロデバイス / 活性測定 / スクリーニング / 一分子
研究実績の概要

本研究では、独自に開発した1分子デジタル酵素結合免疫吸着(デジタルELISA)法を改良して、標識抗体の非特異的結合の影響を受けない超高感度デジタルELISA法の確立を目指している。デジタルELISA法では、確率的に1分子の捕捉抗体―抗原-酵素標識抗体のELISA複合体をマイクロビーズ上に固定化し、これを1個ずつ体積フェムトリットルサイズの超微小溶液チャンバーに封入する。ビーズがELISA複合体を結合する場合、酵素が産生する蛍光性反応生成物がチャンバー中に蓄積するため、光るチャンバー数を数え上げるだけで抗原分子数を1分子単位で検出することができる。これまで、通常法と比較して100万倍という超高感度化に成功しており、ウィルス等の感染因子の超高感度検出への応用が強く期待されている。しかし、現在用いられている標識用の酵素であるβ-ガラクトシダーゼ(β-gal)は、反応速度が毎秒10回程度と遅く、定量的な蛍光強度計測が極めて難しい。
そこで、本プロジェクトでは、まずβ-galを、蛍光アッセイ用の人工基質(FDG)に最適化するための進化分子工学実験に取り組んでいる。これまでに、野生型β-gal遺伝子をクローニングし、その配列確認を行った。その後、β-galの精製法を確立した後酵素速度論的な評価を行った結果、文献値とほぼ一致することを確認した。また、精製β-galの安定な保存条件も探索し、再現性の良い酵素評価系の確立に成功した。
更に、酵素のスクリーニング実験に向けて、マイクロチャンバーアレイデバイスで1分子からの無細胞タンパク質合成を実現した。スクリーニングの際、遺伝子型と表現型を対応づけるため、1分子DNAを回収・増幅する技術を確立した。それにより、優れたタンパク質変異体を遺伝子レベルで簡単に調べられるようにした。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Directed evolution of enzymes using femtoliter chamber array system2015

    • 著者名/発表者名
      Yi Zhang, Hiroto Kizoe, Kazuhito V. Tabata, Hiroyuki Noji
    • 学会等名
      Asian Biophysics Association Symposium
    • 発表場所
      Shangyu International Hotel (Hangzhou, China)
    • 年月日
      2015-05-09 – 2015-05-12
    • 国際学会

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公開日: 2016-12-27  

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