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2015 年度 実績報告書

昆虫における効率的な遺伝子ノックインシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13F03387
研究機関九州大学

研究代表者

日下部 宜宏  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30253595)

研究分担者 ZHU LI  九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード遺伝子ノックイン / カイコ / CRISPER / ゲノム編集
研究実績の概要

カイコは、モデル昆虫、産業昆虫として、多様な遺伝子組換え昆虫が作出されいる。一方、遺伝子ノックインは、究極の遺伝子操作技術であると考えられているが、その効率は極めて低い。しかし、ゲノム編集技術の技術革新により、遺伝子破壊は可能となった。さらに、遺伝子ノックインを効率的に誘導するためには、DNA切断後、相同組換え(HR)を誘導する必要がある。このような状況を踏まえて、本研究では、カイコNHEJ関連因子の機能を明らかにするとともに、両経路間のクロストークを明らかにし、それらを制御することで、効率良く遺伝子ノックインを誘導する方法の確立を目指した。
まず、カイコNHEJ関連因子、およびHR関連因子の同定と機能解析を行った。同時に、新規NHEJ活性測定用のアッセイシステムを構築し、既存のHRアッセイ系と組み合わせることにより、樹立したアッセイ細胞において機能阻害し、NHEJ経路への影響、及びNHEJ経路を抑制した際にHR修復経路に与える影響を解析した。カイコNHEJ関連遺伝子と想定していた遺伝子の多くは、機能阻害によりNHEJ効率が著しく低下したことから、これらの機能不全が、効率的な遺伝子ターゲティングを誘導できることを示唆していた。そこで、NHEJ関連遺伝子についてノックアウト細胞を樹立した。
次いで、ゲノム編集用のCRISPERと同時にHRの鋳型となるDNAを導入したところ、TUDOR-SN遺伝子内の相同配列とカイコゲノム間で、遺伝子ターゲティングが誘導され、TUDOR-SN遺伝子内に正確にGFP遺伝子をノックインすることができた。また、その際、挿入のための相同性のあるアーム部分の長さは、100 bpから250 bpで十分であることも確認できた。この場合、RNAiによるNHEJ関連遺伝子機能阻害細胞でより効率的に遺伝子ノックインが誘導できることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] CRISPR/Cas9-mediated knockout of factors in non-homologous end joining pathway enhances gene targeting in silkworm cells2015

    • 著者名/発表者名
      Li Zhu Hiroaki Mon, Jian Xu, Jae Man Lee, Takahiro Kusakabe
    • 雑誌名

      Scientific reports

      巻: 5 ページ: 18103

    • DOI

      doi:10.1038/srep18103

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2016-12-27  

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