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2013 年度 実績報告書

マキシアニオンチャネルの分子同定

研究課題

研究課題/領域番号 13F03403
研究機関大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設)

研究代表者

富永 真琴  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授

研究分担者 ISLAM Md.rafiqul  大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 外国人特別研究員
キーワードマキシアニオンチャネル / ClC-3 / マイクロアレイ / プロテオミクス / パッチクランプ / 遺伝子サイレンシング
研究概要

マキシアニオンチャネルは多くの動物細胞種に発現していて、細胞間シグナル分子であるATPやグルタミン酸の細胞からの放出の通路を与え、プリン作動性レセプターやグルタミン酸作動性レセプターを介して心臓や腎臓や脳における細胞間シグナリングに関与する重要分子であることが判っているが、その分子実体は未同定であった。本研究では、この分子同定を行うことにより、ATPやグルタミン酸による細胞シグナリングが関与する多種の生理的および病態生理的機能の解明のための、ターゲット分子を手にすることを目的とする。これまで未同定のアニオンチャネル分子の候補として、しばしば取り上げられてきたものにClC-3があるが、その新規アイソフォームClC-3dを世界ではじめてフルクローニングすることに成功したので、本分子がマキシアニオンチャネルに関与する可能性をまず検討した。その結果、本分子はCd感受性外向整流性アニオンチャネルには関与するが、マキシアニオンチャネルには関与しないことを明らかにした。マキシアニオンチャネル機能発現度の異なる4種のマウス由来の細胞(乳腺線維芽C127、線維肉腫L929、黒色腫B16-4A5、神経芽腫C-1300)のmRNA を用いて、ゲノムワイドのマイクロアレイ解析を行い、原因遺伝子の第1次候補を探索し、307遺伝子を選抜した。マキシアニオンチャネルを機能的に高発現する細胞ブレッブ膜に発現する蛋白質群を、プロテオミクス法によって検索し、その440遺伝子の中から上記第1次候補遺伝子とオーバーラップするものを第2次候補とし、26遺伝子を選抜した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

多数の第1候補遺伝子から、既に22遺伝子を第2候補遺伝子として選抜することができた。

今後の研究の推進方策

今後、これらの第2次候補遺伝子のサイレンシングのマキシアニオンチャネル活性への影響を、パッチクランプ法によって1つ1つ調べていき、最終候補遺伝子へと迫っていく作業を開始する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A newly cloned ClC-3 isoform, ClC-3d, as well as ClC-3a mediates Cd^<2+>-sensitive outwardly rectifying anion currents.2014

    • 著者名/発表者名
      岡田俊昭、秋田天平、佐藤(沼田)かお理、Md. Rafiqul Islam、岡田泰伸
    • 雑誌名

      Cellular Physiology and Biochemistry

      巻: 33 ページ: 539-556

    • DOI

      10.1159/000358633

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-07-15  

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