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2014 年度 実績報告書

細胞骨格による骨代謝制御の分子機構-Nckの骨の細胞機能調節に於ける役割の解明-

研究課題

研究課題/領域番号 13F03411
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

野田 政樹  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)

研究分担者 ARYAL A.C Smriti  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード骨芽細胞 / 骨形成 / メカニカルストレス / Nck
研究実績の概要

メカニカルストレスは、骨量を規定する重要なシグナルである。非荷重によって誘導される骨粗鬆症は、寝たきりの患者や宇宙飛行士において、重大な問題点である。これまでに、多くの分子が骨においてメカニカルストレスの感知に関与することが示唆されてきたが、この減少に関わるメカニズムは、完全には理解されていない。Nck1は、細胞膜の活性化受容体からアクチン細胞骨格リモデリングを制御する細胞質エフェクターへのシグナルを仲介することが知られているアダプタータンパク質である。Nck1は、小胞体ストレスなどの細胞応答にも関連している。試験管内では細胞ストレスの際にアクチン細胞骨格が崩壊するが、そのような場合には、Nck1が細胞の核に移行して核のアクチン重合を仲介することが報告されている。しかしながら、生体内でのメカニカル刺激への骨の応答におけるNck1の役割は知られていない。本研究の目的は、生体において非荷重によって誘導される骨減少におけるNck1, Nck2の役割を検討する事である。そのために、Nck1, Nck2の骨芽細胞特異的な 欠失マウスを作成した。 本マウスを用いて マイクロCTによる検索を行い形態学的は パラメータを BV/TV, trabecular number, trabecular thickness, trabecular spacing について明らかにした。さらに カルセインラベルを行い動的な 骨形成指標への影響を解析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Nck1, Nck2の骨芽細胞特異的な 欠失マウスを作成し、 本マウスを用いて マイクロCTによる検索を行い形態学的は パラメータを BV/TV, trabecular number, trabecular thickness, trabecular spacing について明らかにすると共に、さらに カルセインラベルを行い動的な 骨形成指標への影響を解析したことは 順調な経過であることを示している。

今後の研究の推進方策

今後は遺伝子発現を解析すると共に 動物より得られた細胞を用いて 細胞の動きを動的に解析する。特に 血清や 細胞の増殖因子に対して細胞が移動する機能を wound assay , double chamber assay を用いて解析する。二重ノックアウトマウスの破骨細胞の数、表面のレベル、についても形態学的に 酒石酸耐性酸性フォスファターゼの染色を脱灰標本の切片を用いて計測することにより骨のリモデリングの全体像を明らかにする。

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公開日: 2016-06-01  

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