研究課題/領域番号 |
13F03515
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研究機関 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
小松 節子 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究所・畑作物研究領域, 上席研究員 (90355751)
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研究分担者 |
KAMAL Abu Hena 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究所・畑作物研究領域, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ダイズ / 冠水 / プロテオミクス / 生物フォトン |
研究実績の概要 |
プロテオミクス解析技術による冠水下のダイズの生物フォトン放射機構の解明を目指す。25年度は、出芽期のダイズにおける冠水ストレスの影響を、植物生理学的、光工学的、酵素化学的に明らかにした。26年度は、冠水ストレスを部位特異的な細胞内への影響を、細胞内小器官の精製およびゲルフリープロテオミクス解析技術を用いて明らかにする。上記項目は、播種後2日目のダイズに対して2日間および4日間冠水処理し、さらに水除去後の回復過程で解析した。 1.播種後2日目のダイズに対して、冠水処理後および水除去後の回復過程において、経時的に根および子葉を採取し総タンパク質を抽出し、質量分析計を用いて非標識系のゲルフリープロテオミクス解析した。変動するタンパク質群に対して、その細胞内小器官特異性を情報科学的解析により推定し、湿害による損失の顕著な部位を特定した。 2.特に、ミトコンドリアを中心に精製し、タンパク質を抽出後、質量分析計を用いて非標識系のゲルフリープロテオミクス解析した。冠水下および水除去後の回復過程で、ミトコンドリアタンパク質群の言動を明らかにすることにより、前年度の結果(生物フォトンおよび活性酸素消去系酵素の変動傾向)と比較して、生物フォトン発生とミトコンドリア機能の関連を考察した。 以上の解析により、冠水ストレスが及ぼすダイズ器官および時期、さらに細胞内小器官機能と生物フォトンとの関連を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
冠水ストレスが及ぼすダイズ器官および時期、さらに細胞内小器官機能と生物フォトンとの関連を明らかにした。本成果を国際学会および国内学会で報告すると同時に論文として執筆し掲載された。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通りに進捗しているので、今後予定通りに推進する。つまりダイズの冠水ストレス下での、生物フォトン放射解明に向けて、阻害剤等の利用を行う。
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