研究課題/領域番号 |
13F03718
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山本 高至 京都大学, 情報学研究科, 准教授
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研究分担者 |
SYRJALA V. A. 京都大学, 情報学研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | 全二重通信 / 回り込み干渉 / ディジタル信号処理 |
研究概要 |
送信と受信を同時に行う全二重通信を実現することは、特に無線においては回り込み干渉のため難しい。この全二重通信を、近年の回路技術や信号処理技術の進展を踏まえて実現に近づける。特に信号処理技術の観点からの開発を行うことが本研究の目的である。通常の無線通信で送受信を同時に行うには、送信と受信のアンテナを遠く離せばよいが、この離隔距離を緩和する技術とも言える。 本研究では、全二重通信のための信号処理技術の開発を行った。特にサンプリングジッタが与える影響及びその影響の緩和策を検討した。このシステムにおいては、送信信号を受信側からキャンセルする機構をアナログ及びディジタル両方で行い、精度よくキャンセルを行うものである。特に提案方式は、低演算量であることから、計算量の観点からも実現可能と言うことができると結論づけている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書実施計画で「平成26年度である国際会議への投稿を2件」という目標を立てていたが、3件投稿し、全て採録されたため。
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今後の研究の推進方策 |
全二重通信の検討に加え、全二重通信実現のためのこれまで提案してきた方式の、他のアプリケーションへの導入を検討する。
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